働き方改革「実感している」3割に!第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【働き方改革と副業編】結果公開
一般社団法人日本能率協会(JMA)は、2013年より働く人々に焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介する「ビジネスパーソン1000人調査」を実施している。
第9回のテーマは「働き方改革」と「副業」。職場や仕事に対する考えについての意識調査から、理想と現実のギャップが垣間見える結果となった。
<働き方改革>
働き方改革を「実感している」は約3割。
前回調査(2017年)に比べ10ポイント以上増加し、20代は約4割が実感していると回答する一方、50代、60代では3割を切った。
■「働き方改革」実感の理由
1位「有休取得」32.4%
2位「残業減」31.1%
3位「ムダな業務・会議減」23.4%
■「働き方改革」実感していない理由
1位「ムダな業務・会議が減らない」29.2%
2位「給与格差がなくならない」22.7%
3位「有休が取得できない」21.1%
現在の職場で「副業をやってみたい」と考えている人は全体で4割。一方、経験者は約2割とギャップがあった。年代別で見ると、20代では「副業をやってみたい」人が6割を超えており、年齢が高まるにつれ、関心度合いが低下している。
■「副業」をやってみたい理由
1位「収入増」90.0%
2位「本業以外の仕事のスキル習得」20.9%
3位「本業のスキルアップ・人脈形成」16.8%
■「副業」をやりたくない理由
1位「時間がない」59.9%
2位「本業がおろそかになる」20.2%
3位「会社が許可していない」20.2%
<調査概要>
名称:第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【働き方改革と副業編】
期間:2018年9月28日~2018年10月9日
対象:株式会社日本能率協会総合研究所「JMARリサーチモニター」のうち、全国の20歳~69歳までの正規・非正規雇用の就業者
方法:インターネット調査
属性:
[性別]男性559人、女性441人
[年代]20代156人、30代236人、40代239人、50代212人、60代157人
[雇用形態]男性(正規447人、非正規112人)、女性(正規191人、非正規250人)
<まとめ>
今回の調査では、「働き方改革」の実感が前年(2017年)より10ポイント以上高まっているという結果が見られた。有休取得や残業削減など、改革の成果が実感されている企業が増えてきていることが分かる。さらに働き方改革を実感するには「ムダな業務・会議」を減らせるかが鍵となるため、今後より改善が求められるだろうの課題となっていくだろう。
「副業」については、若い層を中心に関心が高まっている一方で、副業を奨励していない企業が多く、積極的容認には至っていないのが現状。副業の意義や課題をあらためて議論する必要がありそうだ。