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『働き方改革』は効果があったのか? 6割が「働き方改革」を実感できていない

2019.07.19

 ベースメントアップス株式会社が運営する、より良い条件で退職するためのノウハウや情報がまとめられたサイト『退職の前に読むサイト』編集部は、「働き方改革が行われている中で、実際に働きやすくなったという実感があるか」について調査した。

 6割の人が「働き方改革」を実感できていない結果だった。

■退職の経験があると答えた人が61.6%

■退職の経験があると答えた人が61.6%

 内閣府の調査では、2105年までに総人口は約4500万人までに減少するという結果が出されている。そんな中、政府はこの労働力不足を解消し、労働人口を増加させるために打ち出した政策である働き方改革。

 しかし、ベースメントアップス株式会社の『退職の前に読むサイト』編集部が行った調査によると実際はほとんど効果がでていないという仮説が浮上した。

 労働人口の増加が働き方改革の目的である中、退職者の減少は大きな目標の一つだ。

 そこで、退職経験の有無を1905名に調査したところ、退職の経験があると答えた人が61.6%もいるということがわかった。

■退職者が減らない原因の一つに「働き方改革効果の実感なし」

■退職者が減らない原因の一つに「働き方改革効果の実感なし」

 この調査で退職の経験があると答えた人に「働き方改革によって働きやすくなったという実感はあるか」と聞いたところ、退職経験がある人の59.3%の人が働きやすくなったという実感が全くないということがわかった。

 さらに実感があると答えた人は7.9%しかいないことが判明した。

 このことから、「働き方改革の効果を実感できていない」ということが退職者が減らない原因の一つだと考えることができる。

■働き方改革が従業員を苦しめている

 働き方改革により残業時間が減ったが、仕事量が変わらないため、むしろハードワークになったという声もあることから、働き方改革は効果がなかったどころか、労働者の首を絞めることになった企業も少なからずあるようだ。

 企業は働き方改革の内容を見直し、進め方を再検討しなくていはいけない状況にあるといえるだろう。

■まとめ

 今回のアンケート調査では、退職した人のうち59.3%が『働き方改革』を実感できていないことが判明した。

 残業が規制されたため、仕事量が変わらずに仕事の持ち帰りや早朝出社、見えないサービス残業など、労働者の首を絞める企業も多いようだ。

 会社の規定を見直し、より社員がいきいきと働くことができる体制を作っていくことが、企業に求められていると言えるだろう。

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