退職予備軍の若者が抱える悩みNO.1は?約5割が「辞めたいと思っている」ことが離職意向の調査で判明
多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所/株式会社ツナググループ・ホールディングス/本社:東京都千代田区」は、17~29歳の正社員・契約社員・公務員の若者を対象に、「就業意向に関する調査」を実施した。
入社3年以内の若者に対し、4月末時点においての退職意向と、意向があればその理由についてまとめた声を紹介する。
■入社3年目以内で「すでに辞めた・辞めたいと思っている」
入社3年目(2017年から2019年入社)の17から29歳の若者(雇用形態が「会社員(正社員)」「会社員(契約社員・派遣社員)」「公務員」)に調査を行ったところ、「すでに辞めた・辞めることを決めた」人は約7割、67.3%だった。
そのうち、「辞めることを決めた・すでに辞めた」20.0%のうち、「すでに辞めた」人は12.7%、「辞めることを決めた」人は7.3%の内訳となり2割ほどだった。
一方で、「辞めるかどうか迷っている」と回答した、『退職予備軍』の若者は約5割となる、47.3%いた【図1】。
■上司・同僚などとの「人間関係が良くない」
「最も辞めたいと思った理由」は何か質問をすると、上司・同僚などとの「人間関係が良くない」が31.5%と最多、次いで「職場環境がブラックである」が26%となった。
さらに、「辞めるかどうか迷っている」、『退職予備軍』の若者たちは、所属している企業に退職意向を示すどころか、まだその素振りさえも見せていない可能性もある。
職場内がそのような状態であれば、入社3年目以内の若者に限らず、それ以上の年次の社員にとっての不満につながっている可能性も考えられる。
■「辞めたい理由」についての定性コメント
〇人間関係がよくない
・理不尽な理由で怒鳴られた。
・上司のパワハラモラハラがひどく、毎週飲み会に強制参加。
・同僚と性格が合わず常に気を使ってしまうので仕事がしづらい。
〇職場環境がブラックである
・目標という名のノルマがあるから。
・残業代が出ない。
・インフルエンザでも出勤しなきゃいけなかった。
〇仕事内容に不満がある
・客からの理不尽なクレームが多い。
・毎年部署が代わり、深い内容まで業務を習得出来ない。
〇入社前の理想と入社後の現実にギャップがある
・希望の配属先ではないところに配属された。
・入社前と入社後で求められる業務が異なる。
■調査概要
・調査期間:2019/4/20~2019/4/24
・調査対象:全国の17~29歳男女・現在の雇用形態が「会社員(正社員)」「会社員(契約社員・派遣社員)」「公務員」・入社時期が2017年~2019年
・調査方法:インターネットによるアンケート
・有効回答:150名(男性41名・女性109名)
■まとめ
上司や同僚などとの「人間関係が良くない」ことが最も多い理由で、約5割の若者が会社を辞めたいと思っているようだ。
優秀な人材に会社を辞められてしまうのは、大きな損失になってしまう。
社員を定着させるためにも、日々の業務でのコミュニケーションづくりは、重要のようだ。