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Web面接に不安を感じる求職者は9割 オンライン面接のルールやマナーの明確化が求められる

2020.10.27

 総合人材情報サービスの株式会社アイデム(本社:東京都新宿区、代表:椛山亮)は、2020年9月、総合求人サイト『イーアイデム』の会員を対象に「仕事探しに関する調査」を実施した。

 今回の回答者は、29.7%が「正社員」、45.3%が「パートまたはアルバイト」、7.8%が「契約社員または委託社員」、11.2%が「派遣社員」である。また、40.7%が「男性」、59.3%が「女性」である。

半数以上が新型コロナウイルスの影響を受けて仕事探し

半数以上が新型コロナウイルスの影響を受けて仕事探し

 「今回仕事探しをしている理由には、新型コロナウイルス感染症の影響は関連していますか」と質問したところ、50.6%が「はい」と回答した。

仕事を選ぶ際の「条件」に変化

仕事を選ぶ際の「条件」に変化

 「新型コロナウイルス感染拡大により、仕事探しの際に注目する条件や待遇は変わりましたか」と質問したところ、41.2%が何らかの条件を変更していることがわかった。具体的には13.7%が「以前より応募数を増やして活動している」、11.0%が「希望する仕事内容・職種を変えた」、8.9%が「希望する雇用形態を変えた」、7.8%が「勤務環境の条件を変えた」と回答した。

 また、自由意見では「アルバイトや契約社員でも保障や昇給など考慮された職場が良いと考えるようになった」、「テレワーク導入か否か、またその頻度を確認している」、「正社員で働いているが減給になり副業が許可されたため仕事を探している」などが挙げられた。

「食事補助・社員食堂」は好印象

「食事補助・社員食堂」は好印象

 「様々な制度の印象」について調査をしたところ、「良い」という回答が最も多かったのは「食事補助・社員食堂」で65.7%であった。次いで「雇用形態転換制度」が60.6%、「副業の容認」が55.1%、「ノー残業デー」が54.0%、「フレックスタイム」が53.1%と続いた。

 一方で「印象が悪い」という回答の割合が最も高かったのは「社内運動会等のイベント」で25.9%であった。次いで「年功序列賃金」が19.9%、「オンライン面接・Web面接」が19.2%と続いた。

オンライン面接のルールやマナーに不安の声

オンライン面接のルールやマナーに不安の声

 「Web面接やオンライン面接に関する不安」を調査したところ、最も多かったのは「オンライン面接のルールやマナーがわからない」で44.2%であった。次いで「スマホやPCの操作がきちんとできるか」が40.5%、「慣れないので事前準備が必要」が38.9%と続いた。

 抱える不安の傾向として面接時の所作や電子機器の扱いなど、対面面接では問題とならないことが多く挙げられた。希望雇用形態別に見ると正社員では「面接官の反応がわかりづらい」、パート/アルバイトでは「職場や働く人の様子が直接見られない」、派遣社員では「慣れないので事前準備が必要」の項目で他の希望雇用形態よりも不安が多い結果となった。

通勤時間の許容範囲は「30~60分未満」が最多

通勤時間の許容範囲は「30~60分未満」が最多

 「通勤時間の許容範囲」を調査したところ、最も多かったのは「30分~60分未満」で52.9%であった。次いで「60分~90分未満」が27.9%、「5分~60分未満」が15.6%と続き、約7割が通勤時間は1時間未満を希望していることがわかった。

まとめ

 新型コロナウイルス感染拡大を機に、採用活動のオンライン化が進んでいるが、今回の調査で9割近くの人がWeb面接やオンライン面接に何らかの不安を感じていることがわかった。オンライン面接における明確なルールやマナーを事前にアドバイスするなど、不安を払拭するサポートを行うことも必要であると言えそうだ。コロナ禍における求職者の声に耳を傾け、充実した採用活動につなげていくことも必要なのではないだろうか。

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