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【コロナ禍の転職きっかけ調査】会社の将来に不安を感じ転職を考える人は46%

2020.11.06

 グローバル人材に特化した人材紹介会社であるエンワールド・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表:ヴィジェイ・ディオール)は、外資系企業、日系グローバル企業で正社員として働いている年収800万円以上のグローバル人材を対象に「コロナ禍における転職のきっかけ」についてアンケート調査を実施した。

グローバル人材の転職検討状況

グローバル人材の転職検討状況

 「現在転職を考えていますか」と質問したところ、全体の8%が「1ヶ月以内に転職したい」、11%が「3ヶ月以内に転職したい」、9%が「6ヶ月以内に転職したい」、5%が「1年以内に転職したい」、49%が「良い条件の仕事があればいつでも転職を検討したい」と回答した。

 また、転職を検討している人に「新型コロナの流行がきっかけで転職を検討し始めましたか」と質問したところ、全体の12%が「はい」、88%が「新型コロナ流行前から転職を検討していた」と回答した。

 「新型コロナの流行がきっかけで転職を検討した人」と「新型コロナの流行前から転職を検討していた人」で「転職希望時期」を比較した。新型コロナの流行がきっかけで転職を検討し始めた人の転職希望時期は「1~3ヶ月以内」が45%で、新型コロナ流行前から転職を検討していた人を24ポイント上回る結果となった。

コロナ禍の転職検討理由トップは「会社の将来への不安」

コロナ禍の転職検討理由トップは「会社の将来への不安」

 「転職を考え始めた理由」を調査したところ、新型コロナの流行をきっかけに転職活動を始めた人の回答で最も多かったのは「会社の将来への不安」で46%であった。一方、新型コロナ流行前から転職を検討していた人の回答で最も多かったのは「キャリアアップ」で54%であった。

転職で最も不安を感じることは「年齢」

転職で最も不安を感じることは「年齢」

 「転職を考える上で不安に感じることはありますか」と質問したところ、最も多かったのは「現在の年齢」であった。他にも「過去の転職回数」や「希望する仕事の求人があるか」、「自分の経験・スキルに市場の需要があるか」などが上位に挙げられた。

 また、転職を考える上で「年齢」を不安要素として挙げた人の現在の年齢を調査したところ、40代、50代の割合が高く、40代以上の人で転職の際に年齢を不安視しているが多いことがわかった。

「業績の伸びている企業で働きたい」とする人が多数

「業績の伸びている企業で働きたい」とする人が多数

 「転職で実現したいこと」を調査したところ、新型コロナの影響で転職を検討した人の回答で最も多かったのは「キャリアアップ」で48%、次いで「スキルアップ」が43%、「給与・報酬を上げたい」が42%と続いた。

 一方で、新型コロナの流行前から転職を検討していた人の回答で最も多かったのは「キャリアアップ」で62%、次いで「給与・報酬を上げたい」が58%、「スキルアップ」が49%と続いた。

 また、今回の調査で新型コロナ流行前から転職を検討していた人の回答を大きく上回った項目として「業績の伸びている企業で働きたい」が挙げられた。

まとめ

 今回の調査結果を受けて、同社の代表であるヴィジェイ・ディオール氏は以下のようにコメントしている。
 「COVID-19は、人々の雇用に関しても前例のない不確実性をもたらしています。この影響を受けて、将来のキャリアへの不安や、働いている企業の先行きが不透明であることが、人々にとって転職の意思決定を促す最大の要因となっています。今働いている会社のサステナビリティ(持続可能性)に不安を感じている人は、より将来性に確信を持てる成長企業を積極的に探しています。このような時代においてもトップレベルの人材を惹きつけることができるのは、長期的な成長のための強固で回復力のあるビジネスの基盤を持っている企業です。」

 新型コロナウイルスの感染拡大により、業界の先行きを不安視する声や新しい働き方の登場などにより転職への関心が高まっていると言えるであろう。働き方改革や、感染対策などの企業対応が転職意欲にも影響することが考えられ、在宅勤務の導入や柔軟な勤務体制の整備などが必要になってくるかもしれない。

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