【withコロナ時代の総務/労務担当者の働き方調査】「部分的に」テレワークを希望する声が多数
株式会社日本シャルフ(本社:東京都新宿区、代表:高田弘明)は、新型コロナウイルスの影響でテレワークを経験した企業の総務・労務担当者を対象に「withコロナ時代の総務・労務担当者の働き方」に関する調査を実施した。
総務/労務担当者は「毎日テレワーク」が難しい
「現在の出勤状況」を調査したところ、最も多かったのは「週2日テレワーク」で25.0%、次いで「週1日テレワーク」が20.5%、「週3日テレワーク」、「毎日出社している」が共に17.9%と続き、「毎日テレワーク」をしている担当者は少ない結果となった。
また、「他の部門や部署の社員と比べるとテレワークの状況はご自身とどう違いますか」と質問したところ、23.9%が「1日多い」、20.9%が「1日少ない」と回答した。他部門、他部署の方がテレワークの日数が多い傾向にあり、総務/労務担当者の完全テレワーク化は難易度が高いことが伺えた。
テレワーク導入の障壁は「書類」
「完全にテレワークに切り替えられていない理由」を調査したところ、最も多かったのは「書類でやり取りする業務があるから」で47.6%、次いで「情報共有がスムーズに進まないから」が37.0%、「社内管理システムへのアクセスができないから」が34.0%と続いた。
他にも、「社内環境の完全オンライン化の遅れ」、「顧客情報を取り扱う業務のため」などの声が上げられた。
完全にテレワークが良いと感じる人は3割未満
「テレワークを導入することについてどのように思いますか」と質問したところ、「完全にテレワークが良い」と回答した人は28.8%に留まり、60.2%が「部分的な導入が良い」と回答し、部分的な導入を望む声が圧倒的に多い結果となった。
また、「テレワークを導入した方が良いと思う理由」としては以下のような声が寄せられた。
・帰りの時間を気にしなくて良い
・今後の感染症などに備え、テレワークに慣れておいた方が良い
・通勤時間の削減により業務効率が上がると思う
「テレワークのメリット」を調査したところ、最も多かったのは「コロナやインフルエンザなどの感染予防」で26.4%、次いで「仕事に集中できる」が23.4%、「自分の時間が増える」が21.0%と続いた。
テレワーク導入に必要なことは「システム導入」
「今後管理部門でのテレワークを推進していくにあたり一番大切だと思うこと」を調査したところ、最も多かったのは「新しい管理システムの導入」で26.3%、次いで「セキュリティの強化」が25.3%、「業務フローの見直し」が21.3%と続いた。
また、「テレワークで良かったと思う総務/労務担当者ならではのこと」を調査したところ以下のような声が寄せられた。
・社労士に確認しなくていい業務を自宅でコツコツできる
・印鑑文化がなくなり、無駄な仕事の整理ができた
・給湯室管理など、本来の仕事以外の雑用が減った
加えて、「完全にテレワークに切り替わるとしてあなたが思う最も理想の働き方とは何ですか」と質問したところ、最も多かったのは「好きな時間帯で仕事したい」で32.0%、次いで「地方に移住して仕事したい」が23.7%、「ワーケーション で仕事したい」が20.3%と続いた。
まとめ
人々の働き方に大きな変化をもたらすきっかけとなった、新型コロナウイルスの感染拡大は未だ収束の兆しが見えない。多くの企業で導入が進むテレワークだが、今回の調査では総務/労務担当者の60%以上が部分的なテレワークの導入を希望していることがわかった。テレワークを行うことができる体制を整えながらも、出社も組み合わせた働きやすい環境づくりが必要となるのではないだろうか。
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