就職先の決め手とは 「福利厚生」に関心を持つ学生が多数
freee株式会社(本社:東京都品川区、代表:佐々木大輔)は、ベンチャー企業の採用選考を受けた2021年に大学・大学院を卒業する内定者112名を対象に「就職先の決め手」に関するアンケート調査を実施した。
大手企業の魅力の一つは「福利厚生」
「就業先が大手企業の学生と非大手の学生が重視したことの比較」を調査したところ、大手企業を選んだ学生のうち「福利厚生」を重視している割合は非大手企業を選んだ学生と比較して3.2倍高い結果となった。「給与水準では大きな差は感じなかったが、福利厚生は大手企業の方が手厚かった」などの声が寄せられた。
一方、「企業の将来性」や「自らの成長が期待できる」の項目では、大差は見られなかった。
ベンチャー企業を選ばない理由トップは「安定性」
ベンチャー企業を選択しなかった学生に「理由」を調査したところ、最も多かったのは「企業の安定性」で38%であった。次いで「事業内容」が30%、「企業の将来性」が22%、「福利厚生」が20%と続いた。
福利厚生について「聞きにくい」と感じる学生が多数
「採用過程で福利厚生について採用担当者に聞きましたか」と質問したところ、36.6%が「聞いた」、63.4%が「聞いていない」と回答し、半数以上が福利厚生に関する質問をしていないことが明らかとなった。
そこで「なぜ聞かなかったのですか」と質問したところ、29.7%が「気になったが印象が悪くなりそうなため」、59.4%が「興味がなかった、不要だと考えた」と回答した。
ベンチャー企業志望学生は「福利厚生」に関心あり
「学生同士で福利厚生制度について話すことはありますか」と質問したところ、80.4%が「はい」と回答し、多くの学生が福利厚生に関心をもっていることが伺えた。
そこで、「福利厚生制度の中で導入されていると理想的なものを教えてください」と質問したところ、最も多かったのは「家賃・住宅補助・社宅」で91.1%であった。次いで「フレックスタイム制」が59.8%、「社食・食事補助」が41.1%と続いた。
就活時、不安に感じることは「給与・賞与」が最多
「就職活動をする際に不安に感じたこと」を調査したところ、最も多かったのは「給与・賞与」で38.4%、次いで「企業の将来性」が31.3%、「福利厚生」が30.4%と続いた。ベンチャー企業志望の学生にとって、金銭的な待遇は不安要素であったことが考えられる。
まとめ
今回の調査では、就職先の決め手の一つとして「福利厚生」を重視している学生が多いことが明らかとなった。コロナ禍において、企業の将来性や安定性の先行きが不透明な中でも福利厚生に力を入れることが、企業の魅力に繋がり、志望する学生が増えることも考えられる。また、福利厚生に関する質問を躊躇している学生が多いことも明らかとなり、福利厚生に関する話題をよりオープンにしていくことも求められているかもしれない。
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