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21年・22年卒の採用動向調査 22年卒の採用活動は半数近くが「実施する」

2021.01.25

 高校新卒採用支援を行う、株式会社ジンジブ(本社:東京都港区、代表:佐々木満秀)は、新卒採用担当者向けに2021年・2022年卒高校生の新卒採用の募集人員の増減や高卒採用の活動内容に関する調査を実施した。

40.2%が募集計画に対して「充足」

40.2%が募集計画に対して「充足」

 「新卒採用全体の募集計画に対して充足しましたか」と質問したところ、40.2%が「充足した」、20.5%が「充足していないが採用活動を終えた」、32.8%が「充足しておらず採用活動を続けている」、6.4%が「充足しておらず採用活動を続けるか検討中」と回答した。

 続いて「2021年卒の大学・大学院・短大・専門卒採用の募集計画に対して充足しましたか」と質問したところ、41.5%が「充足した」、20.7%が「充足していないが採用活動を終えた」、30.5%が「充足しておらず採用活動を続けている」、7.4%が「充足しておらず採用活動を続けるか検討中」と回答した。

 また、「2021年卒の高卒採用の募集計画に対して充足しましたか」と質問したところ、36.1%が「充足した」、17.7%が「充足していないが採用活動を終えた」、38.8%が「充足しておらず採用活動を続けている」、7.4%が「充足しておらず採用活動を続けるか検討中」と回答した。採用を続けているという回答が大卒と比較して8.3ポイント高い結果となった。

高卒採用の求人募集数は45.8%が「前年と同じ」

高卒採用の求人募集数は45.8%が「前年と同じ」

 「今年度(21卒)高卒採用での求人募集数は昨年(20卒)と比較し、増減がありましたか」と質問したところ、17.2%が「前年より増やした」、45.8%が「前年と同じ」、21.2%が「前年より減らした」と回答した。

会社説明会をオンラインで開催

会社説明会をオンラインで開催

 「高卒採用でオンライン化したものはありますか」と質問したところ、最も多かったのは「オンライン化はしていない」で54.1%であった。次いで「会社説明会」が29.5%、「面接」が22.1%と続いた。

オンライン職場見学の受け入れは34.8%

オンライン職場見学の受け入れは34.8%

 「高卒採用でオンライン職場見学の受入れは行いましたか」と質問したところ、12.5%が「オンラインを中心に受け入れをした」、22.3%が「希望者のみ受け入れを行った」と回答した。一方で48.2%が「準備をしておらず受け入れをしていない」と回答し、オンライン化は容易ではないことが伺えた。

 また「高卒採用でオンライン面接の受入れは行いましたか」と質問したところ、16.1%が「オンラインを中心に受け入れをした」、17.2%が「希望者のみ受け入れを行った」と回答した。一方で49.6%が「準備をしておらず受け入れをしていない」と回答した。高卒新卒採用では、一人一社制や企業と生徒が直接接点を持てる場が限られ、対面での面接を求める傾向がある。

オンライン対応の長所と短所

オンライン対応の長所と短所

 「オンライン職場見学・面接などを導入し良かった点はありますか」と質問したところ、最も多かったのは「遠方の生徒が参加できた」「効率の良さ」で50.3%、次いで「多くの生徒を受け入れることができた」が36.5%と続いた。

 一方で「オンライン職場見学・面接などを導入し課題点はありますか」と質問したところ、最も多かったのは「コミュニケーションが取りにくい」で62.4%であった。次いで「学校によって通信設備に差があった」が40.1%、「社員と会わせる機会がない」が29.3%と続いた。

22年卒の採用活動について

22年卒の採用活動について

 「来年度大学・大学院・短大・専門卒採用を行う予定がありますか」と質問したところ、59.3%が「行う」と回答した。

 続いて「来年度高卒採用を行う予定はありますか」と質問したところ、49.1%が「行う」と回答し、大卒・高卒共に半数近くが採用を予定していることが明らかとなった。

 また、「来年度、高卒採用の求人募集人数は今年度と比較し増減がありますか」と質問したところ、「前年より増やす」「前年と同じ」が合わせて55.7%と半数以上が積極的な採用を予定していることがわかった。

コロナ禍は「採用スケジュールが立てにくい」

コロナ禍は「採用スケジュールが立てにくい」

 「次年度以降の高卒の採用活動について新型コロナウイルスの影響による不安なことは何ですか」と質問したところ、最も多かったのは「採用スケジュールが立てにくい」で43.6%であった。次いで「業績が見通せず採用計画が立てにくい」が40.6%、「高校訪問の行動量が少なくなるのではないか」が33.7%と続いた。

まとめ

 コロナ禍において採用活動のオンライン化が加速したが、高校新卒採用においては、学校と企業担当者が間に入ることや一人一社制などが壁となり、大卒の新卒採用よりもオンライン化が進んでいないことも伺えた。先行きの見えない状況下ではあるが、多くの企業で来年度も採用を行っていう方針であることがわかった。

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