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仕事と心理的安全性に関する調査 約4人に1人が「離職意向あり」と回答

2021.03.08

 Fringe81株式会社(本社:東京都港区、代表:田中弦)は、全国の上場企業に勤務する20~50代の従業員を対象に「仕事と心理的安全性」に関する意識調査を実施した。

調査概要

 調査名称:「仕事と心理的安全性」に関する意識調査
 調査期間:2021年2月9日~10日
 調査方法:インターネットリサーチ
 調査対象:全国の上場企業に勤務する20~59歳の男女377名

 「心理的安全性」とは、組織・チームのカルチャーを表す言葉で「組織・チームの誰もが、地位や経験に関わらず率直に意見を言い、また素朴な疑問を呈せること」で「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」という4つの因子で構成される。4因子を測定するた目の20個の設問結果を1~7ptで計測し平均値として算出したものがPSJ値(心理的安全性スコア)である。株式会社ZENTechの組織診断サーベイSAFETY ZONE®でこれまで実施した数多くの心理的安全性企業調査から「心理的安全性スコア0.5pt以上の差」は変化点として重要な数値とされている。

約4人に1人が離職意向「あり」

約4人に1人が離職意向「あり」

 「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか」と質問したところ、18.8%が「どちらかと言うと当てはまらない」、7.4%が「当てはまらない」と回答し、約4人に1人が離職意向があることが明らかとなった。

 「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか」という質問に対して回答群ごとにPSJ値を確認したところ、「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」と回答した人は4.22pt、「当てはまらない」「どちらかと言うと当てはまらない」と回答した人は3.38ptと、0.84ptも低いことが明らかとなった。

 また、心理的安全性の4因子の中で最も違いが表れたのは「助け合い因子」であった。職場にトラブルや行き違いがあった時、部門や役職を超えて相談・協力し合える体制など助け合いのしやすい組織作りが離職意向の軽減に繋がっていることが伺える結果となった。

職場満足度と心理的安全性の高さは相関

職場満足度と心理的安全性の高さは相関

 「あなたは、今の職場で働くことに満足していますか」と質問し、回答群ごとにPSJ値を確認したところ、「当てはまる」「どちらかと言うと当てはまる」と回答した人のPSJ値は4.19ptであった。一方で、「当てはまらない」「どちらかと言えば当てはまらない」と回答した人のPSJ値は0.51p低いスコアとなった。

 また、心理的安全性の4因子の中で最も違いが表れたのは「助け合い因子」であった。職場にトラブルや行き違いがあった際に部門や役職を超えて相談・協力し合える体制などが職場の満足度につながっていることが伺える結果となった。

「改善提案の意向」が高い人は心理的安全性が高い

「改善提案の意向」が高い人は心理的安全性が高い

 『職場内で「もっとこうした方が仕事がうまくいく」と思った事があった時、提案をしたいと思いますか」と質問をし、PSJ値を確認したところ「したいと思う」「どちらかと言うとしたいと思う」と回答した人は4.08ptであった。一方で「したいと思わない」「どちらかと言うとしたいと思わない」と回答した人は3.81ptであった。

 また、心理的安全性の4因子の中で最も違いが表れたのは「挑戦因子」であった。挑戦のしやすい環境づくりが職場の改善提案率向上に有効であることが伺える結果となった。

まとめ

 今回の調査では、心理的安全性の低さが離職に繋がりやすいことなどが明らかとなった。働き方や生活様式が変化しているコロナ禍だからこそ組織改善にも注力していく事が重要と言えるのではないだろうか。

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