中途採用状況調査 正社員不足を感じる企業は6割以上

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表:中川信行)は、全国の民間企業などを対象に、中途採用業務の「採用費用の管理・運用」に携わる担当者に「中途採用実態調査」を実施した。
調査概要
調査期間:2021年1月14日~1月20日
調査方法:インターネット調査
調査対象:「従業員数3名以上、株式上場or未上場、かつ2020年1~12月に有料サービスを利用の上で中途採用を実施した企業」の中途採用業務において「採用費用の管理・運用」に携わる人事担当者
有効回答数:1,333件
正社員の不足を感じる企業は6割以上

「現在の正社員人材の過不足感」を調査したところ、53.0%が「不足している」、8.9%が「とても不足している」と回答し、合わせて61.9%の企業が正社員不足を感じていることが明らかとなった。業種別で見ると、「医療・福祉・介護」「不動産・建設・設備・住宅関連メーカー」「IT・通信・インターネット」での人手不足が顕著となった。
経験者採用に積極的

「2021年の採用意向」を調査したところ、41.9%が「経験者採用・未経験者採用ともに積極的」、38.0%が「経験者採用は積極的だが、未経験者採用は消極的」、6.7%が「経験者採用は消極的だが、未経験者採用は積極的」と回答した。
面接の無断キャンセル率は改善

「面接キャンセル率と内定辞退率の割合」を調査したところ、「面接無断キャンセル率」は前年比5.2pt減少の10.9%、「内定辞退率」は前年比6.4pt減少の15.7%と、どちらも前年より改善した。しかし、面接を「100%WEBのみ」で実施した企業では「内定辞退率」が22.7%と対面の選考を導入する企業よりも高い数値となった。
リファレンスチェック実施企業は34.4%

「リファレンスチェック実施割合」を調査したところ、23.6%が「実施したことがあり、今後も実施していく」、10.8%が「実施したことはあるが、今後は実施しない」、22.7%が「実施したことはないが、今後実施を予定・検討している」、42.9%が「実施したこともなく、今後実施の予定もない」と回答した。今後の実施予定率を業種別で見ると、「メーカー」「IT・通信・インターネット」「フードサービス」で半数を超える結果となった。
リファラル採用導入企業は56.1%

「リファラル採用の実施割合」を調査したところ、全体の56.1%の企業がリファラル採用を導入していることが明らかとなった。業種別では「IT・通信・インターネット」での導入が最も高く、上場企業の導入率は77.2%と、未上場企業の1.6倍以上となった。
まとめ
コロナ禍で採用活動のオンライン化が余儀なくされた一年となったが、今回の調査では全ての面接をWEBで実施した企業では内定辞退率が高くなっていることが明らかとなった。ミスマッチを防ぐためにも、オンラインと対面をうまく組み合わせ、リファラル採用の導入などの対策が必要と言えそうだ。
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