「トランスジェンダー活躍推進プロジェクト」が発足

　株式会社Nijiリクルーティング（本社：東京都港区、代表取締役：齋藤敦）は、トランスジェンダーが抱える働きにくさの解消を目指し、「トランスジェンダー活躍推進プロジェクト」を発足した。

概要

　これまで3000人以上のLGBT当事者の就職活動を支援してきた中で、特にトランスジェンダーからは就職活動や実際に働き始めた職場の中での悩みや相談が多い。「自分らしく働く」という点で悩みを抱えている当事者を支援するためには、当事者の声を大切にしたうえで、企業と支援団体が協力関係のもと継続的に取り組みを進める体制を築くことが重要と考え、本プロジェクトを発足した。

　就職活動及び企業組織における関係セクターが集い、セミナーや勉強会を通じて、事例や情報の共有やディスカッションを行う。それぞれの役割の中で取り組みを進めることで、トランスジェンダーの働きにくさを解消していくことを目指す。

　トランスジェンダーの働きにくさを解消するためには、企業及び職場の同僚の理解が進み、制度や設備が整備されることが大切だ。しかし現状では、それらは十分に整っていない。本プロジェクトでは事例を蓄積し共有することで、適切な解決策や取り組みを模索・検討し、そのうえで実行に移していくという活動を行う。

　発足にあたって、大学関係者約50名による勉強会を実施。アンケート結果によれば、トランスジェンダー就活生からの就職相談の実績がある大学は約7割を占めているものの、具体的な対応はこれから進めていくという大学が大半という状況だ。

多様な相談事例

　さまざまなトランスジェンダーがいる中で、相談内容もそれぞれの状況や望む未来によって異なる。寄せられた相談の一例としては、「どのような服装で面接に行けばいいか」、「どこから就活を始めたらいいかわからず、誰にも相談できない」、「どんな企業がLGBTに理解があるのかわからない」などがある。

株式会社Nijiリクルーティング

　厚生労働省の認可を受け、LGBTに特化した人材紹介事業に取り組む。「LGBTダイバーシティを推進することで、すべての人が仕事で活躍できる社会を創る」というビジョンを掲げ、研修やセミナー、コンサルティングなどを実施している。

まとめ

　多様な人材の活躍は、日々多様化する市場ニーズやリスクに対応していく上で極めて重要であり、ダイバーシティ推進は企業の成長に欠かせない施策のひとつと言える。本当の意味で多様性を受け入れる企業となるためには、まず理解を深めていくべきではないだろうか。

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