「働き方の多様化、就職活動のオンライン化による新入社員意識の変化」に関する研究結果
株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央)の研究機関モチベーションエンジニアリング研究所は、「働き方の多様化、就職活動のオンライン化による新入社員意識の変化」に関する調査を行い、結果を報告した。
調査背景
新型コロナウイルスの流行は、労働市場においてもリモートワークをはじめとした働き方に影響が及んでいる。
同様に採用市場においても、これまでの対面重視の採用方法とは一変し、非対面のオンライン面接、オンラインインターンシップが主流となってきている。
本調査では、2021年度の新入社員を対象に新入社員エンゲージメントサーベイを実施し、働き方の多様化、就職活動のオンライン化の中で新入社員が企業に対してどのようなことを期待し、満足しているのかの分析を行い、入社時における企業と新入社員のエンゲージメント向上におけるポイントを考察した。
新入社員の4eyes®Window
新入社員エンゲージメントサーベイの結果から、期待度×満足度の2軸で整理した4eyes®Windowを算出したところ、新入社員の会社への期待と満足は概ね一致していることがわかった。
新入社員が期待していること、満足していること
2021年度の新入社員が企業を選ぶ際に、期待度・満足度が高かったことを調査した結果、新入社員が入社時に重要視するポイントは、適切な労働条件や待遇に加えて、やりがいが感じられ自己成長できる仕事ができるかどうかであった。
一方で入社時に比較的満足していることは、企業の認知度や安定性、仕事におけるやりがいや能力の獲得、自己成長であった。
組織の帰属要因となる4因子の総合満足度
「組織への帰属要因となる4因子」と定める「目標」「活動」「人材」「条件」への総合満足度の平均値を算出。総合満足度が最も高かったのは、「活動」「人材」であり、次点で「目標」、最も満足度が低いのが「条件」という結果となった。
まとめ
調査結果から考えると、昨今の変化の中で、新入社員の従業員エンゲージメントを向上させるカギは、リモートワーク環境の整備と同時に社員間の接点強化、経済的な報酬だけではなく感情的な報酬を提供できる制度・風土づくりにあると言えるだろう。コロナ禍が収まった後も多くの企業がリモートワークを中心とした働き方を推奨すると想定されるが、要所での対面コミュニケーションも重視した働き方が求められているのではないだろうか。
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