【調査発表】「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2021」
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都品川区 代表取締役社長:山﨑 淳)は、企業の人事担当と管理職300名に対し、「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2021」を実施し、調査結果から見える実態について公表した。
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会社の組織課題は「次世代リーダーの育成」と「ミドルマネジメントの負担軽減」
人事担当者と管理職に会社の組織課題について尋ねたところ、双方とも選択率1位は「次世代の経営を担う人材が育っていない」、2位は「ミドルマネジメント層の負担が過重になっている」となった。
管理職に求められることは「メンバーの育成」と「業務改革」
人事担当者に「管理職に期待していること」を尋ねたところ、最も選ばれた項目は、「メンバーの育成」となった。
また、管理職層に「管理職として重要な役割」を尋ねたところ、「メンバーの育成」、「業務改善」、「会社・事業の戦略テーマ(重点テーマ)の推進」が選ばれた。
日々の管理業務で困っていること
管理職層に、日々の管理職業務で「困っていること」を尋ねたところ、「メンバーの育成」、「業務改善」、「新価値・イノベーションの創造」が選ばれた。
実行型組織から学習型組織への転換が徐々に進みつつある
次に管理職層が担当している組織について見ていく。Aの選択肢で表される組織像は、以前から多かった「実行型」のマネジメントが有効な組織である。一方Bの選択肢で表されるような組織は、変化に合わせて個人や組織が学習しながら自律して判断をしていく「学習型」のマネジメントが有効な組織である。
1~8までの設問においてはAの選択率の方が高いものの、Bの選択率も40%台に達している。自律的な判断や仕事への意味づけの必要性の項目だった9、10の設問についてはBの選択率の方が高い結果となった。
メンバーの自律性を高めて新価値創造へつなげていくために
「会社は社員にキャリア自律を求めている」の選択率が77.4%、「社員のキャリア自律を進めるべきだ」の選択率が84.0%だった。
まとめ
変化の幅が小さく戦略や方針もトップダウンで決められた時代と違って、環境変化が大きく曖昧でボトムアップでの提案や発想が不可欠な時代となっている今。メンバーの仕事やキャリアにおける自律性を高め、メンバーと共に考え、学習し、創造をしていくマネジメント(学習型の組織運営)が求められているといえるだろう。
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