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【調査分析】女性管理職比率の向上が従業員のウェルビーイングにポジティブな影響

2021.11.19

ピースマインド株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:荻原英人)は、九州大学 馬奈木俊介教授と協働し、企業向けに提供するストレスチェック 「職場とココロのいきいき調査®」(以下「ストレスチェック」)のデータ(*1)をもとに、企業の女性管理職比率と、はたらく人のウェルビーイングの関係について分析した。

女性管理職比率が高まることによる影響

女性管理職比率が高まることによる影響

女性管理職比率の高さと、従業員のウェルビーイング(心理的ストレス、ワークエンゲイジメント、仕事満足度、職場の一体感)の関連について分析した。この図は、女性管理職比率の高さが従業員の各ウェルビーイング指標に与える影響を表しており、グラフの値が正の方向に大きいほど従業員の各ウェルビーイングの指標がポジティブに変化する、負の方向に大きくなるほどネガティブに変化することを示している。 この結果を見ると、女性管理職比率が高くなることに伴って、従業員の各種ウェルビーイングの状態は良化するということがわかる。

女性管理職比率が高くなることで従業員の職場環境が良化する可能性

女性管理職比率が高くなることで従業員の職場環境が良化する可能性

女性管理職比率の高さが従業員のウェルビーイングに与える影響には、
(1)女性管理職比率の高さが、直接、従業員のウェルビーイングに与える影響(直接効果)
(2)女性管理職比率の高さが、従業員の職場環境に影響を与え、間接的に従業員のウェルビーイングに与える影響(間接効果)
の2種類あると考えられる。

実際に、女性管理職比率の高さに伴う従業員のウェルビーイングの変化を、直接効果と間接効果に分けて分析してみると、女性管理職比率が高くなることに伴って、直接的に従業員のウェルビーイングが高まるというよりは、従業員の職場環境が変化し間接的に従業員のウェルビーイングが高まる可能性があることが明らかになった。

女性管理職比率の高さに伴う良化が大きな要因

女性管理職比率の高さに伴う良化が大きな要因

女性管理職比率の高さは、具体的にどのような職場環境要因と関連しているのか分析をした結果、女性管理職比率が高くなることに伴って、一部職場環境要因が良化する傾向が明らかになった。職場環境要因の中で、女性管理職比率の高さに伴う良化が大きな要因には「人事評価に関する説明」、「成長の機会」、「キャリア形成教育・施策」などが上位に挙げられた。

まとめ

「ウェルビーイング」とは、心身ともに良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」とも翻訳される。健康増進だけでなく、その概念はモチベーション管理など精神面にも及ぶ。ウェルビーイングを推進することは、同時に健康経営にもつながるだろう。

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