【2023年卒】大学・大学院生の11月末内定率は6.2%、内々定者の9割超がインターンシップに参加
株式会社学情は、2023年卒業・修了予定者対象323名を対象に、2021年11月26日~ 2021年11月30日の期間で内々定率調査を実施し、その結果を公表した。
内定率は6.2%、前年同時期より2.2ポイント上昇
11月末段階で内々定を得ている学生は6.2%で、内々定を得ていない学生は93.8%。まだ内々定を得ていない学生が圧倒的多数となったが、11月末段階での内定率は、前年同時期(4.0%)を2.2ポイント上回る結果となった。
すでに内々定を得ている学生を文理別にみると、文系が5.3%、理系が7.9%と理系が文系を上回っている。
すでに就活をしている学生は86.4%
これまでに就職活動(就活を目的としたインターンシップ参加を含む)をしている学生は86.4%で、前年同時期(87.7%)と同水準であった。
文理別では、文系が87.6%、理系が84.0%となっており、文系学生の就職活動率がわずかながら高くなっている。内定を獲得し、就活を終了した学生も1.8%存在し、前年同時期(0.6%)を上回る結果となった。
内々定企業への応募のきっかけは「就職サイト」が第1位
内々定を得ている学生を対象に、内々定を獲得した企業への応募のきっかを尋ねたところ、「就職サイト(インターンシップサイト)」が 1 位で34.4%、次いで「インターンシップに参加して(27.7%)」「企業のホームページを見て(27.7% )「就職サイトが主催するイベントで話を聞いて(21.9%)」の順となった。
引き続き新型コロナウイルス感染症の影響で大学キャンパスへの登校頻度が減っていることもあってか、大学経由でのきっかけは0%であった。
内々定企業の業種は「IT・ソフトウェア」がトップで31.7%
内々定を得ている学生を対象に内々定企業の業種について聞いたところ、「IT・ソフトウェア」がトップで31.7%。「教育・その他サービス(20.9%)」「情報・調査・コンサルティング(18.8%)」がそれに続いた。
一方、「医薬品・化粧品・トイレタリー」「商社」「銀行・証券・生保」「不動産」「運輸」「旅行・ホテル・ブライダル」など、内々定を得たという回答が0%の業界も多く、業種によるばらつきが大きいことがわかる。
また、内々定企業の従業員規模は、5,000 人以上 の大企業が30.8%で最多であった。
内々定者の92.5%が11月までにインターンシップに参加
内定を得た企業に、インターンシップエントリーやプレエントリーしたのはいつ頃か尋ねたところ、11月までにインターンシップに参加した学生は内々定者の92.5% を占める結果となった。
10 社以上参加をしている学生も30.5% おり、積極的な活動がうかがえる。また、内々定先企業と接点をもったタイミングは、6 月が最も多く36.6%。次いで 8 月が21.9%となっており、 夏のインターンシップの募集や参加のタイミングで接点を持ったものと考えられる。
「対面での懇親会」が前年より15ポイント以上増加
さらに、内々定先企業から懇親会などフォロー対応はあったか聞くと、「対面での懇親会(18.8%)」「オンラインでの懇親会(21.5%)」「先輩社員とのオンライン面談(21.9%)」「人事担当とのオンライン面談(29.9%)」など、すでに内々定者のフォローが行われている様子がみられる。
依然としてオンラインでのフォローが多いものの、「対面での懇親会(18.8%)」は前年同期の3.1%から大幅に増えていることに注目だ。
大学・大学院性の就職活動の早期化に歯止めをかけようとする動きはあるものの、現実に多くの学生が就活を始めていることが浮き彫りとなった。コロナ禍で不透明な経済環境が続く中、学生が就活に対して危機感を抱き、早め早めに行動しようとするのは当然のことだろう。
一方で、就活が早期化すればするほど、内々定辞退のリスクや内々定者フォローの難しさが高まってくるのも事実だ。企業に対する学生のエンゲージメントを高めるためには、オンラインの活用だけでなく、時期を見て対面での接触回数を増やすといった取り組みも必要になりそうだ。
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