中堅中小企業を対象「ひとり情シス実態調査」増員計画に積極的な企業58%
一般社団法人 ひとり情シス協会は、「ひとり情シス実態調査」と「中堅企業IT投資動向調査」を実施し、その速報値を発表した。
調査概要
調査期間 :2021年12月13日 ~ 2021年12月31日
調査方法 :インターネット調査およびスポンサー企業データベースパネル調査
調査企業 :従業員50名から500名までの独立系、大手企業グループ系の中堅企業
調査対象者:ITの意思決定に関与する方
有効回答数:1,846名
ひとり情シス企業の旺盛な増員意向
従業員数100名から500名の「ひとり情シス」企業は32%と昨年より微増である。しかし、増員意向を持っているひとり情シス企業は、昨年の34%から171%増の58%となった。コロナ禍でのテレワーク環境への準備、デジタル化への対応など業務量が増えていること、働き方改革の浸透による実働時間減少などが影響していると考えられる。
ゼロ情シスの企業の27%が専任化を計画
社内にITの専任者がいない状態である企業の27%が、専任化の計画があると回答した。社内のIT環境やセキュリティ対策、資産管理などで情報集約化が急務であり、社内へ方針の徹底などの役割を持つ明示的な担当者が求められていると言えるだろう。
経験3年未満のひとり情シスの増加
本調査により、ひとり情シスの24%が3年未満の経験であることが判明した。社内の管理部門や技術部門から異動して着任する場合と、IT業界の勤務経験者の転職が54%を占めている。
7割の企業で採用が難航
情シスの採用に積極的になる反面、難しいと感じる企業が68.4%%となり、実際の採用活動で苦心していることがわかった。給与面やスキル面での課題が理由として多く挙げられている。
半数以上の企業がパートナーを今後積極活用
ひとり情シスの業務量増大に伴い外部パートナーの積極活用の方針が強まっている。パートナーに依頼したい項目としては、比較的軽度なPCクライアント管理やヘルプデスクなどのアウトソーシング活用よりも、プロジェクト管理やBCP環境構築などが多く挙げられている。
まとめ
IT戦略の重要性が増す今、ITシステムの設計や企画などで企業を支える情シスの存在は、IT化を進める企業にとって欠かせない存在とも言える。アンケート結果と自社の状況と照らし合わせ、今後の計画に役立ててみるといいだろう。
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