1日平均4件のリモート会議、高ストレス者37%の温床
本人が自覚していないストレスを可視化するアプリ「ストレススキャン」と「ANBAI」を提供する、株式会社DUMSCO(本社:東京都港区、代表取締役:西池成資)は、テレワークの会議過多による、突然休職のリスクに関する調査を実施した。
1日4件の会議、高ストレスの温床
DUMSCOはリモートワークへの各社の対応方針の違いが明らかになる中で、テレワークによる1日の会議数と、高ストレス者の割合に関する調査を実施した。
その結果、テレワークの推進で高ストレス者の割合は減少した一方で、1日4件以上の会議参加を境に、高ストレス者の割合が急増し、37%に達することが明らかになった。
また、その高ストレス者の特徴を調査した結果、57%はアンケート式のストレスチェックでは高ストレス者と判定されず、突然休職するリスクが高い「隠れテレワ負債者」である点が明らかになった。
人はストレスを感じると、アドレナリンなどの抗ストレスホルモンを分泌し、一時的にパフォーマンスが向上する。その期間は「抵抗期」と呼ばれ、パフォーマンスが「ドーピング」されているような状態のため、それがストレスだと実感することは難しく、むしろ「調子がいい」とすら感じるケースも少なくない。
年収800万円を超える「ハイパフォーマー」を惑わす、アドレナリンの落とし穴
隠れテレワ負債者の76%が年収800万円を超えるハイパフォーマーであった。多くの会議に参加することで、「一時的に」パフォーマンスが向上、そのパフォーマンスが年収という形で評価されると同時に、その社員により仕事や会議が集中するようになったことが推測される。
しかし、パフォーマンスがドーピングされる「抵抗期」を終え、副腎に貯蔵されているホルモンが枯渇すると、胃潰瘍やうつなど、いわゆる「病名」がつくような状態に陥る。
そのため、ストレス自体を客観的に評価し、会議が一極集中する状態を回避することが重要になる。
「(忖度なしの)HP見える化」制度
DUMSCOでは、本人が自覚していないストレスを可視化するアプリ「ANBAI」のストレス評価を、任意でSlackのステータスに自動反映する人事制度「(忖度なしの)HP見える化」制度の運用を実験的に開始した。同社によれば、反映されたステータスを参考に会議のリスケが提案されるなど、会議ダイエットの促進につながっているという。
調査概要
調査方法:インターネットアンケート調査
調査期間:2022年2月10日~2022年2月17日
調査対象者:週1日以上オフィス出社せず勤務する、全国22歳以上のビジネスパーソン
回答者数:367人
まとめ
テレワークという働き方には様々なメリットが存在する一方、新たな課題やリスクも多数存在する。メリットを最大限活かすためには、いかにそれらを回避するかが重要だろう。同社の取り組みも参考にしてみては?