“社員職人集団”ケイアイクラフト株式会社外国人材が日本人対比50%超え
ケイアイスター不動産株式会社のグループ会社ケイアイクラフト株式会社は、建設業の担い手育成と外国人労働者との共生・共働を目指し、外国人材の育成に注力している。この度、外国人材が日本人対比50%を超えたことを発表。この取り組みを通じて、建設業界における外国人材の活躍推進の拡充とサステナビリティへの貢献を目指す。
外国人労働者の働きやすさを追求
・寮を完備
ケイアイクラフトでは、入社1年~3年の外国人技能実習生を優先した寮を完備。業務時間外を共にすることで先輩から後輩に日々の生活を通して日本の習慣を伝えることができる。また、業務の面においても後輩から先輩に相談しやすくなるなど団結力も育まれている。
・資格取得のサポート
建設技術取得の他に、日本語能力試験の受験をサポート。ボランティア教室や勉強会への積極的な参加を促進し、日本語能力試験のレベルであるN3の合格を目指す。
・各種手当と環境整備
外国人の従業員は、各制度で決められた給与の他に会社規定の手当を支給。また、寮の家賃を低額にし、Wi-Fiを完備することで気兼ねなく母国へ連絡できる環境を整えている。
・表彰制度
毎月、営業職の他に建設現場の従業員を対象とした表彰制度を設けており、担当現場の工期短縮や人材育成に貢献した従業員を表彰している。さらに四半期に1度行われるグループの全社会議においても、成績優秀者を表彰し、トロフィーを授与している。
独自の評価制度「マイスター制度」で正当な評価を目指す
ケイアイクラフトでは、国籍や性別に関係なく正当な評価を受ける環境づくりのため、グループ全体の表彰制度の他に、以前から試験的に技術テストなどの評価制度を設けていた。これにより、技術力は向上し、外国人就労者を含むクラフトマン全体の約41%が役職に就いている(2022年10月末現在)。
2013年度の新卒採用、ベトナム人技能実習生の受け入れ開始から約10年を迎える今期において、これまで構築した評価基準を「マイスター制度」として策定した。一定の技術が認められたクラフトマンは、技能試験を受けることができ、合格すれば「技術主任」に昇格する。その後技術主任は、マイスター制度へチャレンジすることができ、技能や管理能力を考慮して、下から順に「マイスター」「マイスターS」「マイスターG」へと昇格することが可能だ。
まとめ
労働人口減少は、建設業のみの課題ではない。人的資本への投資も重要視される中、同社の取り組みは、業界を問わず多くの企業において参考になるのではないだろうか。