中小企業の産業医活用事情 実績や法定業務のサポート有無が重要に
メドピア株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 CEO:石見陽、以下、メドピア)の連結子会社である株式会社Mediplat(本社:東京都中央区、代表取締役:石見陽、以下同社)は、産業医を選定している中小企業(従業員数50名~70名)の人事責任者、人事担当者、経営者・役員100名を対象に中小企業の産業医活用に関する実態調査を実施した。
産業医の活用理由は「法令遵守」「健康経営の推進」
産業医を選定している中小企業(従業員数50名~70名) の人事責任者、人事担当者、経営者・役員100名を対象にした同社の調査によると、約8割が産業医に対して満足度が高いと回答している。満足度の高さとしては、「気軽にコミュニケーションが取りやすい(57.1%)」「従業員の健康管理やメンタルケアができるようになった(54.5%)」「健康診断や面接後のフォローが手厚い(39.0%)」が上位となった。
そもそも産業医の活用を決めた理由として多かったのが、「法令遵守(62%)」「健康経営推進のため(56%)」「社員の健康維持・向上(43.0%)」の3つ。厚生労働省では、職場における労働者の健康管理等を効果的に行うため、常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに医師のうちから産業医を選任し、労働者の健康管理等を行わせなければならないと定めている(※1)。法令遵守が多い中で、メリットとしては職場環境の改善や従業員のパフォーマンス向上があげられており、生産性向上にも役立っているようだ。
産業医導入で重要視すべきは実績や法定業務へのサポート
産業医選出で重要視したポイントとしては、「人柄やコミュニケーション(43%)」「知見・知識の豊富さ(38.0%)」「自社の経営方針や社風への共感(36.0%)」があげられている。もう一度産業医を選定しなおすとした場合のポイントとしては、「実績が豊富(41.0%)」「ストレスチェックなど法定業務に全て対応しサポートしてくれる(36.0%)」「紹介する産業医の質が高い(34.0%)」が上位。産業医の対応や業務が見えたからこそ、産業医に対して実績や法令遵守のサポートを重視する傾向にあるのだろう。
調査概要
調査概要:中小企業の産業医活用に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピーR」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年7月18日~同年7月19日
有効回答:産業医を選定している、中小企業(従業員数50名~70名)の人事責任者・人事担当者・経営者・役員100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
まとめ
J&Jグループが世界250社、約11万4000人に対して行った調査によると健康経営に対する投資1ドルに対して、投資リターンは3ドル分だったとされている(※2)。健康経営は従業員の生産性向上やコスト削減、企業のイメージアップにもつながるようだ。今一度、産業医の活用や自社の健康経営について考えたい。
※2出典元:健康経営の推進について