約4割が「自分の勤務先がブラック企業だと思う」!? 「労務・労働」に関する調査
MEDIA PRESSがリバティ・ベル法律事務所(本社所在地:神奈川県横浜市、代表弁護士:籾山善臣[神奈川県弁護士会所属])と共同で「労務・労働」に関する調査を実施。「自分の勤務先がブラック企業だと思うか?」の問いに対して、「とても思う」「思う」と答えた人は合計で38.2%だった。
ブラック企業だと感じる理由は『給料』『離職率』が多数
and media株式会社が運営するMEDIA PRESSは、リバティ・ベル法律事務所と共同で、全国の20〜60代以上の男女102人を対象に、「労務・労働」に関するアンケートを実施。その結果が発表された。働く人のリアルが声が寄せられた集計から、編集部が特に注目したいくつかの結果をピックアップして紹介したい。
「あなたの勤務先は“ブラック企業”だと思われますか?」の質問では、「とても思う」が7.8%、「思う」が30.4%だったのに対して、「あまり思わない」が37.3%、「思わない」が24.5%という結果に。4割近くの人が、自分の勤務先をブラック企業だと感じていることがわかった。
また、アンケートでは「ブラック企業だと感じる理由」も聞いており(複数回答可)、もっとも多かった回答は『給料が低い(30人)』、次いで「離職率が高い(27人)」「休日の少なさ・有給の取りづらさ(22人)」と続いた。
「誰かに相談したことがある」は13.7%
勤め先がブラック企業だと感じた時の対応に関する質問も。「勤務先がブラック企業だと感じて誰かに相談されたことはありますか?」という問いに対しては、「ある」が13.7%、「ない」が86.3%。勤務先がブラック企業だと感じている人の割合と比較すると、誰かに相談している人はかなり少ないことになる。
調査では「相談した理由」と「相談しなかった理由」も質問。相談した人の答えとして、「職場環境を改善したく思い、専門家や家族に相談しました(30代/保険業)」「労働による身体的・精神的限界が近かったので、誰かに助けを求める必要があったから(30代/製造業)」といった声を紹介。相談しなかった人の理由として「どこに相談してよいかわからないから(40代/学習支援業)」「前職を含めて普通のことなのではと感じ、相談できませんでした(20代/医療業)」ほか、さまざまな声も取り上げられた。
■調査概要
「労務・労働に関する調査」
・調査期間:2023年8月20日(日)~2023年8月23日(水)
・調査方法:インターネット調査
・調査人数:102人
まとめ
他にも「あなたは労働基準法をはじめ労働関係の法律の内容を把握できていますか?(もっとも割合の多かった回答は『あまり把握できていない』の55.9%)」といった項目が調査された今回のアンケート。自分の勤務先や働き方に関して悩みを抱えているものの、誰かに相談できない人も多いことが表れた結果と言えるだろう。