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5700人に聞いた「社会人の学習習慣」リスキリングに取り組んでいる人は約4割

2023.11.29

エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「社会人の学習習慣」についてアンケートを実施し、5715名から回答を得たことを発表した。

リスキリングに取り組んでいる人は約4割

リスキリングに取り組んでいる人は約4割

「現在、仕事に関連した知識やスキルの学習に取り組んでいますか?」と尋ねると、37%が「取り組んでいる」と回答した。

学習し始めたきっかけは「転職」が59%で最多。続いて学習内容を尋ねると、上位は「資格取得に必要な専門知識・スキル」(45%)、「職務に紐づく専門知識・スキル」(43%)となった。

学習方法の最多は「インターネット動画・学習サイトの視聴」

学習方法の最多は「インターネット動画・学習サイトの視聴」

学習に取り組んでいると回答した人に学習方法を尋ねると、トップは「インターネット動画・学習サイトの視聴」(61%)で、第2位に「読書」(40%)が続いた。

学習方法を年収別で見ると、年収「800万円以上」は47%と約半数が「読書」と回答し、「199万円以下」の36%を11ポイント上回っている。

学習に取り組まない理由の上位は「時間がない」「費用負担が重い」

学習に取り組まない理由の上位は「時間がない」「費用負担が重い」

学習に取り組んでいない理由を尋ねると、上位は「仕事、家事育児等で時間がないから」(34%)、「学ぶための費用負担が重いから」(30%)で、時間、費用といったコストが学習の壁になっていることが分かった。

年代別で見ると、30代はトップの「仕事、家事育児等で時間がないから」(43%)と、次点の「学ぶための費用負担が重いから」(28%)に15ポイントの開きがあり、特に時間がない人が多いことが明らかとなった。

調査概要

調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『エン転職』を利用するユーザー
調査期間:2023年9月27日~10月31日
有効回答数:5715名

まとめ

本調査より、30代は時間がないことを理由に学習できずにいる人が多いことが明らかとなった。帝国データバンクが2022年に実施した調査によれば、DX取組企業とDX未取組企業とではリスキリングの実施率に大きな差が出ていることも明らかにされている。特に中小企業では、新しいデジタルツールやeラーニングの導入に一定の資金や人的コストを要することから、リスキリングへの取組状況が5割未満となっているようだ。厚生労働省では一定の要件のもとでリスキリングを行う企業に対し、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成している。企業側の費用面での負担を軽減すること、従業員の学びの時間を確保することまで含めて、こうした助成金の活用を検討してみてはいかがだろうか。

参照:帝国データバンク リスキリングに関する企業の意識調査