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アドビ「PDFファイルのアクセシビリティに関する調査」AIなどの活用でアクセシビリティのさらなる向上に期待

2023.12.05

アドビ株式会社(本社:東京都品川区、社長:クレアダーレイ、以下:アドビ)は、webサイトの運営に直接携わる会社員300名を対象にした、「PDFファイルのアクセシビリティに関する調査」の結果を発表した。web上で提供されている情報やサービスへのアクセシビリティが求められているなか、12月3日から実施される「障がい者週間」にあわせ、webサイトなどで公開される企業のPDFファイルのアクセシビリティ対応について実態を明らかにするために行ったもの。

約6割がPDFのアクセシビリティ機能を利用

約6割がPDFのアクセシビリティ機能を利用

PDFツールには、アクセシブルなPDFであるかを判定するためのチェック機能や、読み上げ順序の設定や文書構造のタグ付けによって、PDF内の情報を整理およびデータ化してアクセシビリティを強化する様々な機能が備わっている。

アクセシビリティ機能とは、視覚障害や運動障害など、身体に障害のある方や高齢者の方が、簡単に PDF 文書の情報やメニューにアクセスできるようにするツールおよびリソースのこと(※1)。

PDFを業務で利用していると回答したwebサイトの運営に直接携わる担当者に、PDFの作成・管理ツールに含まれる「アクセシビリティ機能」を業務で使ったことがあるか聞いたところ、「頻繁に利用している」が24.2%、「ときどき利用している」が35.5%と、合わせて約6割(59.7%)が利用しているという回答結果となった。

また、「頻繁に利用している」と回答した層に絞ってみると、従業員300名以下の企業では12.3%、301名以上の企業では36.1%と約3倍の違いがあり、大企業であるほどPDFのアクセシビリティ機能の利用が進んでいることが明らかになった。

※1出典元:アクセシビリティ機能はありますか (Acrobat/Reader)

PDFへのアクセシビリティガイドライン適用率は約6割

PDFへのアクセシビリティガイドライン適用率は約6割

PDFを業務で利用していると回答した担当者に、作成・提供しているPDFコンテンツにおいて、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)などの合理的な配慮を担保するためのアクセシビリティのガイドラインが適用されているか聞いたところ、「全てのPDFに適用されている」が28.7%、「一部のPDFにのみ適用されている」が29.7%と、合わせて約6割(58.4%)の企業がアクセシビリティガイドラインを適用している結果となった。

また、従業員数別での適用率を調べたところ、従業員300名以下の企業では半数以下の46.5%、従業員301名以上の企業では70.1%と大きな差があることが分かった。

PDFコンテンツのアクセシビリティ向上のために行っている設定

PDFコンテンツのアクセシビリティ向上のために行っている設定

企業が提供するPDFコンテンツの中で、アクセシビリティに配慮して行っていることについて聞いたところ、「代替テキストや説明文の付与(36.9%)」、「しおり/ブックマークの付与(34.8%)」、「カラーコントラストの調整(33.8%)」、「文書内に検索可能なテキストを作成(32.4%)」の順に多い結果となった。

AIなどの活用で企業のアクセシビリティは向上すると約8割が期待

AIなどの活用で企業のアクセシビリティは向上すると約8割が期待

PDFのアクセシビリティを確保するためには、検索可能なテキストの作成や、画像に対する代替テキストの付与、見出しや段落などを適切に構造化して文書内の情報が正しく読み取れる状態にするなど、細かな設定が求められる。そのため、専門的な知識が無く、複雑な文書を手作業で処理する場合には、業務上ある程度の負荷がかかることが予想される。

そこで、企業のウェブアクセシビリティはAIを活用することで向上すると思うかを聞いたところ、「とても思う」が32.0%、「どちらかというと思う」が45.7%と、77.7%の担当者が、AIによる生産性向上に期待していることが分かった。

調査概要

調査方法:インターネット調査
実施対象:300人(企画・マーケティング、販売促進、総務、デザイン・クリエイター、情報システムなどの部署に所属しており、自社のwebサイトの作成や更新等の業務に直接関わっていると回答した方。従業員数300名以下と301名以上で150名ずつ均等割付>)
調査期間:2023年11月6日~2023年11月7日

「アドビ」について

アドビは、 3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人を支援している。

【Creative Cloud】写真、デザイン、ビデオ、 web、 UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供。
【Document Cloud】
デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行える。
【Experience Cloud】
コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援。

これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用している。

まとめ

今回の調査結果では、PDFツールの利用やコンテンツ拡充に課題があることが明らかになった。約8割の人が期待を寄せている、AI等の活用によるアクセシビリティ向上が、今後どのように実現されているか注目したい。デジタル庁は、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を実現するため、継続的に「ウェブアクセシビリティ」の向上に取り組んでおり、初めて取り組む行政官の方や事業者向けに、ウェブアクセシビリティの考え方、取り組み方のポイントを解説する、ゼロから学ぶ初心者向けのガイドブックを公開している。参考にしていただきたい。

参考:デジタル庁 ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック