1000人の20代・30代に聞いた「キャリアビジョン」過半数が「実現できる機会がない」と回答
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)は運営する若手ハイキャリア向けスカウト転職『AMBI』上で、 39歳以下のユーザーを対象に「キャリアビジョン(仕事で実現したいことや将来のありたい姿)」についてアンケートを実施した。
73%の若手が「キャリアビジョンがある」と回答
キャリアビジョンの有無について、73%が「ある」(明確にある:22%、なんとなくある:51%)と回答している。見つかったきっかけは「任される仕事をしていく中で自然と見つかった」が51%で最多。2番目に多かった回答は「転職」(34%)だったが、年代別でみると、20代は「学生時代からあった」が34%で第2位にランクイン。30代の回答と12ポイントの差があった。(20代:34%、30代:22%)。
また、 キャリアビジョンが「どちらかというとない」「ない」と回答した人が今後のキャリアについて考えていることのトップは「転職活動をしたい」(49%)となった。
現在の職場でキャリアビジョンを「実現できると思う」55%
「キャリアビジョンがある」と回答した人が、現在の職場で実現できると思う割合は「実現できると思う」が55%(実現できると思う:16%、どちらかと言えば実現できると思う:39%)となった。 「どちらかと言えば実現できないと思う」「実現できないと思う」と回答した人の理由では「希望する仕事ができない」が43%で最多となった。
また、現在の職場でキャリアビジョンが「実現できないと思う」と回答した人の93%が、それが理由で転職を考えたことがあるとしている。
過半数がキャリアビジョンを「実現できる機会がない」と回答
自身のキャリアビジョンを実現できる機会があるかとの問いに「ある」と回答した人は46%と、半数以下に留まった(十分にある:13%、たまにある:33%)。男女別では男性のほうが、企業規模別では1000人以上のほうが、キャリアビジョンを「実現できる機会がある」の回答が目立つ(男性:52%/女性:39%、1000人以上:55%、1000人未満:40%)。
調査概要
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『AMBI』を利用する39歳以下のユーザー
有効回答数:1087名
調査期間:2023年10月25日~11月13日
まとめ
現在の職場ではキャリアビジョンを実現できそうにないと感じている人は、9割以上がそれを理由に転職を考えることが明らかになった。従業員がキャリアビジョンを持ち、実現に向けて取り組める環境を整えることは、離職率低下にも効果が期待できるだろう。厚生労働省ではセルフ・キャリアドック導入促進事業に取り組んでおり、従業員の主体的なキャリア形成を促進・支援する企業に向けた資料を公開している。参考にしていただきたい。
参考:厚生労働省「セルフ・キャリアドック」導入の方針と展開