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今後の働き方「ワークライフバランスを重視してそこそこ働ければいい」が最多|マイナビ 2023年卒 入社半年後調査

2023.12.27

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年3月に卒業した全国のマイナビ就職モニター会員(有効回答数:727名)を対象に実施した「マイナビ 2023年卒 入社半年後調査」の結果を発表した。本調査では、就職活動時と入社半年時点の調査データで比較を行い、入社前と入社後の満足度の変化について分析している。

漢字一文字で表すと「楽」が最多、勤務先の満足度「満足度5・4」が約8割

漢字一文字で表すと「楽」が最多、勤務先の満足度「満足度5・4」が約8割

本調査では、2023年卒の新社会人に、入社してから現在までの社会人生活を表した漢字一文字を聞いている。1位にランクインしたのは前年2位の「楽」で、次いで「学」「忙」が同率2位、4位は「苦」となった。

続いて同社は、就職活動時の入社予定先と入社半年後の勤務先の満足度(5段階)を比較。満足度の高い「満足度5」「満足度4」を選んだ割合は79.1%で、就職活動時(94.3%)より15.2pt減少した。さらに、就活時から入社半年後の総合満足度の変化を比較し「上昇」「下降」「変化なし」で分類したところ、満足度が「下降」した新社会人は40.1%だったことを明らかにした。

今後の働き方「ワークライフバランスを重視してそこそこ働ければいい」が最多

今後の働き方「ワークライフバランスを重視してそこそこ働ければいい」が最多

人生100年時代に向けた今後の働き方として「ワークライフバランスを重視してそこそこ働ければいい」と回答した新社会人は前年比1.9pt増の44.7%で最多。「ある程度昇進して、管理職として仕事をしていきたい」は前年比2.4pt増の21.7%となった。また「お金を貯めて早期退職し悠々自適に暮らしたい」が前年比3.7pt増の31.2%となったほか「早期リタイア・FIRE※1したい」が12.5%(新設設問)と、定年まで働く以外の価値観をもつ社会人が一定数いることがわかる結果となっている。

※1 FIRE:「Financial Independence, Retire Early」の略。経済的に独立し、仕事の早期退職を目指す考え方。

配属先の上司への印象と勤務先で感じるギャップ

配属先の上司への印象と勤務先で感じるギャップ

同社は、現在の配属先での上司について「良い上司だ」と感じている人が69.7%だったと明かした。現在の上司にあてはまるものは「仕事ができる(88.4%)」「決断力・判断力がある(87.4%)」「適切な指導をしてくれる(83.0%)」などが上位に。最も低かったのは「キャリアの相談に乗ってくれる(59.9%)」で、唯一7割を下回った。

続いて同社は入社を決めた時とのネガティブなギャップを尋ねた。その結果「思ったより給料が少ない」が26.2%で昨年比5.6pt減と特に減少しており、初任給の引き上げを行った企業が多かったと推測される。一方「業績が悪い」は前年比4.5pt増の9.3%だった。

調査概要

調査期間:2023年10月25日(水)~10月31日(火)
調査方法:インターネット調査
調査対象:2023年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した方を対象とした追跡調査
調査機関:株式会社マイナビ調べ
有効回答数:727名(文系男子128名 文系女子206名 理系男子185名 理系女子208名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある。

まとめ

調査結果からは、ワークライフバランスを重視する傾向や早期離職の希望など、Z世代の特徴が表れるキャリア観が見受けられた。また、約4割は上司にキャリア相談ができないと感じていることも明らかに。Z世代ならではのキャリア観を理解し、相談しやすい環境を作ることが必要とされているのではないだろうか。この機会にメンター制度の導入なども検討してみては?

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