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戦略人事「人事のリソース・権限不足」「経営や従業員からの理解・協力不足」が障壁に

2023.12.27

Unipos株式会社(本社:東京都渋谷区)は「勤務先において戦略人事が機能している」と回答した従業員1000名以上の企業の人事部マネジメント層を対象に、戦略人事に関する調査を実施した。

戦略人事を実行する上での課題をリサーチ

戦略人事とは、経営戦略の実現のために人事を最適化することを指す。給与管理などのオペレーション業務を中心とした人事とは異なり、戦略人事は経営戦略に合わせて人材の採用・育成などの人材戦略を実現する「攻め」を担う人事といえる。人的資本経営を重視するトレンドと相まって、近年クローズアップされることが増えてきた。

一方で、組織全体の構造・文化を抜本的に変える必要のある戦略人事の実行は容易ではない。そこで同社は、戦略人事を実行している企業はどのように取り組み、どのような課題があるのかをリサーチするため、本調査を実施した。

調査概要

調査名:Unipos 戦略人事に関する調査2023
調査期間:2023年9月29日〜同年10月2日
調査対象:大企業(従業員数1000名以上)の人事部長・課長・係長・課長補佐相当
有効回答数:上記のうち、「戦略人事が機能していると回答した」と回答した104名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査機関(調査委託先):株式会社IDEATECH

出典元:Unipos

戦略人事の実行により約半数がエンゲージメント向上を実感

戦略人事の実行により約半数がエンゲージメント向上を実感

「あなたのお勤め先において、『戦略人事』を機能させることで社内にどのような影響がありましたか」という質問では「エンゲージメントが向上した(44.2%)」「評価制度が標準化できた(41.3%)」「有力人材が増加した(38.5%)」の順に高い回答割合になり、人事指標の面で効果が高いことが見てとれる。次に「戦略実行度が向上した(28.8%)」「生産性が向上した(19.2%)」「売上が増加した(19.2%)」と、経営戦略実現に近い回答が続いた。

戦略人事における課題は「人事のリソース・権限不足」

戦略人事における課題は「人事のリソース・権限不足」

「あなたのお勤め先において、『戦略人事』を機能させている中での課題を教えてください」の質問において、最多は「人事部門のリソース不足(47.1%)」で、次に高い割合の回答は「人事部門の経営へ関わる権限不足(41.3%)」「従業員の戦略人事に対する理解・協力不足(35.6%)」となった。

戦略人事を機能させるまでに1年以上を要した企業が7割超

戦略人事を機能させるまでに1年以上を要した企業が7割超

「あなたのお勤め先において、『戦略人事』を意識し始めた時期を教えてください」「『戦略人事』を機能させるまでにかかった期間を教えてください」の質問では、約半数の企業は4年以上前から戦略人事を意識し始め、約7割の企業は機能させるまでに1年以上を要したことが明らかになった。

まとめ

今回の調査からは、多岐に渡る分野で戦略人事の実行が多くの効果をもたらしていることが読みとれた。 一方で人事に対する「リソース不足」が戦略人事の実行における最大の障壁となっていることも判明。 まずは人事部門のDXを推進することから始めてみてはいかがだろうか。

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