若手世代は昇進意欲で2極化「20代ビジネスパーソンの『上昇志向』に対する意識調査」アドバイスの受け止め方にも意識の違い現る
社会人教育ベンチャーの株式会社EdWorks(本社:東京都新宿区、代表:首藤啓成)は、2024年1月に201名の20代ビジネスパーソンに対し、昇進と成長意欲に対する意識の相関について調査を実施し、その結果について発表した(サンプル数:201名、調査期間:2024年1月5日、調査方法:インターネットリサーチ)。
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調査実施の背景
リモートワークが普及し、プライベートに充てられる時間が増えた一方、上司や先輩から教わることのできる機会が減ったと言われている。同社はこれからの成長が期待される20代における昇進への意欲の違いが、プライベート時間を学習に充てる姿勢、会社から得られる支援の捉え方にどのような違いをもたらしているのかを把握するため、調査を実施した。
会社/組織で昇進したいのは4割
同社は20代の若手ビジネスパーソンに対し、会社/組織で昇進したいと思うか尋ねた結果、4割が「とてもそう思う」または「それなりに思う」と回答したことを明らかにしている。反対に「どちらでもない」「あまり思わない」「まったく思わない」と回答したのは6割となった。
本調査では前者を昇進に意欲的なグループ、後者を昇進に意欲的でないグループに分け、自己投資の考え方や、自己成長につなげる意識の持ち方に違いがあるのか分析している。
昇進に意欲的なグループの6割はプライベートの時間を惜しまず、助言を成長の糧に
本調査では、昇進するために必要なスキルを得るために、プライベートの時間を充てて学習したいと思うかを質問。全体では3割がとても思う、またはそれなりに思うと回答した。これを昇進に意欲的なグループ、意欲的でないグループ、それぞれで集計したところ、昇進に意欲的なグループはプライベートの時間を学習に充てたいと思う割合が63.8%に対して、昇進に意欲的でないグループはわずか16.1%という結果になった。
また、上司や先輩から成長の糧となるアドバイスはもらえているかの質問についても、同様に昇進への意欲に応じて違いが見られた。昇進に意欲的なグループの75.1%が「とてももらえている」または「それなりにもらえている」と回答。対して、昇進に意欲的でないグループは27.1%と、この質問においても連動するように開きがあることが明らかとなった。
昇進に意欲的なグループの5割は成長に焦り、7割は周りの昇進を気にしている
自己の成長に関する不安や焦りに関しては、昇進に意欲的でないグループは26.3%に対し、昇進に意欲的なグループは53.8%と不安や焦りを感じている人の割合が高い結果となっている。
また、同僚や友人の給料や昇格の状況は気になるかとの設問では、昇進に意欲的なグループの72.5%がとても、またはそれなりに気にしていることが明らかに。昇進に意欲的でないグループは23.7%と低く、意欲的なグループはそうでないグループに比べて約3倍の人が気にしている結果となった。
まとめ
調査結果からは、昇進意欲の高い人ほど達成に向けて意識が働いていることがうかがえる。同社は、プライベートの時間を費やそうとする割合も高い点に着目し、業務中の支援だけでは不十分と感じている可能性を指摘。成長を促進する施策として、業務中の学び・経験を増やす工夫や、時間外の努力を支援する工夫の必要性があると提言している。
また、昇進意欲の低い人に対しては、制度面を含め成長を志向できる仕組み作りが必要だと考察した。オフィスのミカタでは従業員の学びを広げる取り組みのひとつとして、eラーニングツールの選び方やおすすめのサービスについて紹介している。併せて参考にしていただきたい。
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