『入社式』リアル実施が約9割で前年比6.8ポイント増|交流を望む声
株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、人事担当者を対象とした「入社式」に関するインターネットアンケートを実施。2024年4月入社の入社式について「リアルで実施」と回答した企業が88.0%に上ったことを報告した。ここでは調査結果の概要をお伝えする。
調査実施の背景
新入社員が一堂に会する入社式。新型コロナウイルス禍は「オンライン」で開催する企業も多かったものの、同社の調査によれば「リアル」で開催した企業は2022年4月で67.2%(※1)、2023年には81.2%(※2)と、年々増加している。また、新社会人も8割以上が「リアル」での参加を希望しているとの調査結果もある(※3)。そこで同社は、2024年4月入社の「入社式」について、実施形式を調査した。
※1 出典元:入社式は「リアル」で実施する企業が約7割。昨年よりも「リアル」開催が増加。「同期で交流の機会を持って欲しい」「一生に一度なので、門出をお祝いしたい」の声/人事担当者アンケート (株式会社学情)
※2 出典元:入社式は「リアル」で実施する企業が8割を超える。前年比14ポイント増。「2019年と同規模で実施」の声も。一方、半数の企業が入社式で「マスク着用」を求める方針/人事担当者アンケート (株式会社学情)
※3 出典元:8割以上が入社式は「リアル」を希望。前年比15.5ポイント増。入社式に欲しいコンテンツは、「社員との交流」、「同期との『体験』」。「共同作業をすると思い出に残ると思う」の声 (株式会社学情)
入社式「リアル」で実施予定が前年比6.8ポイント増で約9割に
同社は、2024年4月入社の入社式について「リアルで実施」と回答した企業が88.0%に上ったことを明らかにした。「リアル」で実施する企業の割合は、2023年(81.2%)より6.8ポイント増、2022年(67.2%)より20.8ポイント増となっている。「オンラインとリアルを組み合わせて実施(3.3%)」を合わせると、9割以上の企業が「リアル」で実施予定であることが分かった。
リアルで開催する理由としては「コロナが5類に移行したので」「2024年入社は、内定式など入社までのプログラムもリアルで開催している」「コロナ禍で縮小していたが、今年は2019年以前と同じスタイルで実施する」といった声のほか「同期同士で交流して欲しい」「先輩社員と交流して欲しい」「役員と直接話してもらう機会にしたい」などの声が寄せられているという。
入社式では「社員と交流できる」コンテンツを実施
同社によると、入社式で実施するものは「社員と交流できる」コンテンツが39.2%で最多。次いで「同期と一緒に『体験』ができる(24.2%)」「キャリアプランなどの目標設定ができる(5.9%)」が続いた。
具体的には「役員との懇親会を予定している」「社長から直接、辞令を交付する」「同期で一緒に困難を乗り超えてもらうために、入社式後に登山を実施する」「グループ会社全てを見学するツアーを行う」「ワークを通じて、同期同士の交流を深めてもらう」「ご家族にも、会社の経営方針やどのような社員がいるかを知ってもらうために、入社式の様子を配信する」などの声があった。
調査概要
調査期間:2024年2月22日~2024年3月1日
調査対象:企業・団体の人事担当者
有効回答数:617社
調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある
出典元:約9割が「入社式」をリアルで実施。前年比6.8ポイント増。「同期同士で交流して欲しい」「社員と交流し、会社の雰囲気を知って欲しい」の声 (株式会社学情)
まとめ
コロナ禍でオンライン開催が増えていた入社式だが、2024年度は約9割と多くの企業がリアルでの実施を予定していることがわかった。理由として「交流」を望む声が多く挙げられており、実施予定のコンテンツも「社員と交流できる」ものが最多となった。
新入社員にとっても企業にとっても、節目の大切なイベントである入社式。スムーズな開催のためにも事前の準備は入念に行いたいものだ。オフィスのミカタではリアル、オンラインそれぞれの開催に向けて必要な準備を紹介している。併せて参考にしていただきたい。
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