花粉症対策を行っている職場は約1割「花粉症」職場でのサポート状況調査
対面・オンライン診療を提供するクリニックフォアグループ(以下:クリニックフォア)は、花粉症の男女471名を対象に、職場における花粉症へのサポート状況について調査した。調査結果の概要についてお伝えする。
調査実施の背景
国民病とも言われる花粉症は社会問題として捉えられており、2023年には「花粉症に関する関係閣僚会議」が設置されるなど、国としての対策が進んでいる。特に企業においては2024年の健康経営優良法人の認定項目に従業員の花粉曝露対策が追加されるなど、花粉症に対する取り組みの促進が急務となっている(※1)。
そのような状況を受け、今回クリニックフォアでは、花粉症の男女471名に対して、花粉症が仕事へ与える影響や職場でのサポート状況に関しての調査を行った。
※1 出典元:第4回 花粉症に関する関係閣僚会議(内閣府)
調査概要
調査対象:花粉症の男女471名
調査期間:2024年1月31日~2024年2月1日
調査方法:インターネット調査
調査主体:クリニックフォア調べ
※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は100%とならない場合がある
約9割がパフォーマンス低下を感じる一方で対策を実施する職場は約1割
本調査では「花粉症が仕事のパフォーマンス低下に繋がると感じるか」という質問に対して、約9割が「パフォーマンス低下につながる」と回答。そのような中、職場における従業員のための対策状況については「職場が従業員のために対策を行っている」が9%で「職場が従業員のための対策を行い、個人でも対策を行っている」が4%と、約1割の職場でしか明確な花粉症対策が講じられていないという結果になっている。
なお、個人で行っている対策としては「薬の服用(78%)」「マスクの着用(71%)」が上位に。職場での花粉症対策として行われているのは「空気清浄機の導入(68%)」「マスクの配布(58%)」が上位で、花粉症治療の費用補助を行っている職場は17%と下位に留まった。個人で行っている花粉症対策1位の「薬の服用」に対して、職場でのサポートがそれほど進んでいないことがわかる。
7割が求める職場での花粉症対策は職場への満足度向上に
本調査では、職場での花粉症対策について「個人で対策を行っている」「全く対策を行っていない」「わからない」と回答した411名に対して要望を聞いており、その結果「花粉症対策を行ってほしい」と回答した人が7割以上という結果が明らかになった。さらに、本調査結果によると、職場で従業員のための花粉症対策が行われている人の9割以上が「職場への満足度が上がった」と回答している。これらの結果から、職場での対策の有無は仕事のパフォーマンスだけでなく、従業員の職場に対する満足度に大きく影響していることがわかる。
まとめ
クリニックフォアは本調査結果を受けて 「国内の有病率42.5%とほぼ2人に1人が発症していると言われる花粉症に対して、今後企業の取り組みが従業員の生産性やエンゲージメントの向上にも寄与していくものと考えられます」とコメントしている。
職場での取り組みを実施している割合は1割程度となっているが、実施されている企業では9割以上が「職場への満足度」にいい影響があったと回答している。また、7割以上の人が職場での対策を求めており、企業として積極的に取り組んでいくべきだと考えられるだろう。
オフィスのミカタでは、環境省と厚生労働省が作成した花粉症対策リーフレットについて紹介している。まずは、すぐに取り組めることのひとつとして、社内で花粉症への理解を深めることも重要だろう。参考にしていただきたい。
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