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約6割の上司が「新入社員の受け入れ」に悩み【管理部門士業に聞いた 新卒社員への「上司のホンネ」実態調査】

2024.04.12

株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長CEO:有本隆浩)が運営する、管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career(エムエスキャリア)」は『新卒社員への「上司のホンネ」実態調査』を発表。本調査は管理部門・士業のためのビジネスメディア「Manegy(マネジー)」にて、管理部門・士業人材289人を対象に実施したもの。ここでは調査結果の概要をお伝えする。

新卒に一番期待すること「積極性・意欲(28%)」

新卒に一番期待すること「積極性・意欲(28%)」

本調査結果をみると、新卒に一番期待することについて「積極性・意欲(28.0%)」「コミュニケーション能力(21.3%)」「素直さ(16.4%)」が多く回答されており、上位2つの「意欲」と「コミュニケーション能力」で全体の約半数を占めている。

本調査では続いて、職種別の違いを分析。「積極性・意欲」と「コミュニケーション能力」は、全ての職種でTOP3にランクインしたが、職種によってその順位などに違いが出た。

営業等の管理部門以外の職種では「ストレス耐性」が、士業/士業事務所スタッフでは「専門スキルや知識」が第3位にランクイン。さらに、管理部門内の職種別では、すべて1位が異なっており、経理は「柔軟性と適応力」人事では「積極性・意欲」総務では「コミュニケーション能力」を新卒に求めていることが明らかになった。

新卒との「コミュニケーション」に多くの上司が課題感

新卒との「コミュニケーション」に多くの上司が課題感

続いての項目では、新入社員に「困った」と感じた経験を調査。その結果「コミュニケーション能力(47.6%)」「自発性や責任感(40.4%)」「ビジネスマナーや常識(39.2%)」が上位に並んだ。

同社は具体的に困った場面として「何でもかんでもセクハラ・パワハラに結び付けられ、指導がしづらい…」「すぐ辞めてしまう」といった声が挙げられたことを報告している。

また、新卒の受け入れで悩んだ経験については、半数を超える57.4%の上司が「経験がある(かなりある:15.2%/ややある:42.2%)」と回答していることが明らかに。

上司が新卒との関わりで悩むことについては「コミュニケーションでどの程度踏み込んでいいか(48.4%)」で、全体の約半数を占めた。「困ったこと」に続きこちらも「コミュニケーション」が1位に選ばれており、多くの上司が新卒とのコミュニケーションに課題を感じていることが明らかになった。

調査概要

調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:「管理部門士業の、新卒社員への「上司のホンネ」実態調査」
有効回答数:289名
調査実施日:2024年3月18日~3月25日
調査主体:株式会社MS-Japan
出典元:MS-Japan調べ管理部門士業に聞いた!新卒社員への「上司のホンネ」実態調査(株式会社MS-Japan)
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある

まとめ

上司の多くは新入社員に「意欲」と「コミュニケーション能力」を求めており、新入社員との「コミュニケーション」に課題を感じていることが明らかになった。

株式会社ソノリテが2023年10月に実施した「部下の感じるコミュニケーションの取りにくさに関する調査」では、コミュニケーション活性化に効果のあった取り組みとして「コミュニケーションツール」「フリーアドレス制」「ミーティングスペース」などの活用が上位に挙げられている。

早期離職防止のためにも、入社後にはしっかりとコミュニケーションをとっておく必要があるだろう。上司と新入社員のコミュニケーションをいかに活性化させるか、社内での対応を検討してみては?

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