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中小企業でのIT化のメリットとは?ソフトウェア導入時の重視すべきポイントなどを明らかに

2024.05.08

アフターコールナビ株式会社(所在地:東京都江東区、代表取締役:向後弘樹)は、中小企業の経営者、経理・総務担当者を対象に「中小企業における業務の電子化の実態と重視すべきポイント」に関する実態調査を実施した。DXの推進に伴い多くの企業でソフトウェア導入が進む中、実際の中小企業での電子化の実態やソフトウェアを導入する際に重視する点がどのようなものかを明らかにした。

調査概要

「中小企業における業務の電子化の実態と重視すべきポイント」に関する実態調査
調査期間:2024年3月28日~2024年3月29日
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
調査人数:1013人
調査対象:中小企業の経営者、経理・総務担当者
調査元:アフターコールナビ株式会社
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
出典元:アフターコールナビ株式会社

約6割が「外製」ソフトウェアを導入 使用における問題点は?

約6割が「外製」ソフトウェアを導入 使用における問題点は?

本調査では「業務の電子化を進める上で、ソフトウェアを導入していますか?」との質問に対して、約7割が『している(71.7%)』と回答。また、導入しているソフトウェアについては、約6割が『外製(57.7%)』と回答している。

続いて、前述の質問で「ソフトウェアを導入している」と回答した人を対象に、使用中のソフトウェアの問題点を調査。その結果、ソフトウェアの導入に関する失敗点や困りごとについて、約6割が『ある(62.3%)』と回答した。

また、本調査では内製のみ導入していると回答した人に「ソフトウェアを内製したことで起きた失敗や困りごとを教えてください(複数回答可) 」と質問。その結果『リリース後のメンテナンスが技術的に難しい(51.6%)』『開発自体がスムーズに進まなかった(45.3%)』が上位に並んだ。

外製のみ導入している人では『機能を使いこなせない(63.9%)』『維持費用が想定以上だった(51.1%)』が多く挙げられた。

ソフトウェアの導入の障壁は「コスト」

ソフトウェアの導入の障壁は「コスト」

次に本調査は、冒頭でソフトウェアを導入していないと回答した人に「ソフトウェアの導入をしていない理由を教えてください(複数回答可) 」と質問。『金銭的コストがかかる(49.1%)』『必要性を感じない(41.1%)』が上位となっている。

また「ソフトウェアの導入にあたり、重視するポイントを教えてください(複数回答可) 」との質問には『費用が安価か(61.0%)』『使いやすいか(57.8%)』と回答する人が多かった。

IT化のメリットは「時間的コストの削減」

IT化のメリットは「時間的コストの削減」

さらに本調査では、経営者を対象に「現在、自社の業務の電子化は進んでいると思いますか? 」と質問している。その結果『とても思う(17.9%)』『まあ思う(38.2%)』『あまり思わない(32.0%)』『まったく思わない(11.9%)』という回答結果になり、約6割の経営者が自社業務の電子化は進んでいると認識していることがわかった。

経理・総務担当者では同質問への回答は『とても思う(8.0%)』『まあ思う(38.4%)』『あまり思わない(41.2%)』『まったく思わない(12.4%)』という結果になっており、約半数が電子化は進んでいないと考えていることが明らかに。経営者と経理・総務担当者では認識に多少のずれがあることがうかがえる。

また「業務の電子化によるメリットと思うことを教えてください(複数回答可) 」との質問には『時間的コストの削減(57.8%)』『業務量の削減(45.8%)』が上位に並んだ。

最後に本調査では、今後の方針について質問。「今後、業務の電子化を強化していきたいですか? 」との質問に、約8割が業務の電子化を強化したいと感じている(『とても思う(26.5%)』『まあ思う(55.8%)』)と回答した。

まとめ

本調査からは多くの企業がソフトウェアを導入しており、半数以上は外製のものを活用していることが明らかになった。内製、外製ともにそれぞれ課題があるものの、時間的コストや業務量の削減をメリットに感じている人が多いようだ。

導入することを目的とせず、その後の運用までを見越したソフトウェアの選定、体制の整備などが重要となるのではないだろうか。