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オンライン社内試験のカンニング、AIによる不正行動検知が効果的?

2024.05.27

株式会社イー・コミュニケーションズ(本社:東京都港区、代表取締役:佐藤信也)は、3年以内に社内試験をオンライン受験したことのある会社員400名を対象に、オンライン社内試験のカンニングに対する意識調査を実施した。

調査概要

調査名称:オンライン社内試験のカンニングに対する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年5月1日〜同年5月1日
有効回答:3年以内に社内試験をオンライン受験したことのある会社員400名
出典元:株式会社イー・コミュニケーションズ
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

オンライン社内試験で「実際にカンニングをしたことがある」22.5%

オンライン社内試験で「実際にカンニングをしたことがある」22.5%

本調査ではまずカンニングの経験について質問。その結果「実際にカンニングをしたことがある(22.5%)」「したことはないが、しようと思ったことはある(24.3%)」「したことはなく、しようと思ったことはない(53.3%)」との回答になっている。

続いて「実際にカンニングをしたことがある」「したことはないが、しようと思ったことはある」と回答した人を対象にその理由を尋ねた結果、回答の上位には「試験内容が難しかったから(45.5%)」「試験に合格したかったから(44.4%)」「試験の準備が不十分だったから(32.6%)」が並んだ。

実際にはカンニングをしなかった理由としては「リスクを考慮したら割に合わないと思った(51.6%)」「バレたらキャリアが台無しになると思った(39.2%)」「不正はよくないと思いとどまった(38.1%)」が上位となっている。

ネットやスマホを使用したカンニング方法が多数

ネットやスマホを使用したカンニング方法が多数

「したことはないが、しようと思ったことはある」と回答した人が考えたカンニング方法としては「インターネットで検索をする(39.2%)」「カンニングペーパーを見る(36.1%)」「スマートフォンを使う(35.1%)」が多く挙げられた。

また、実際に行ったカンニングの方法としては「スマートフォンを使う(53.3%)」「カンニングペーパーを見る(41.1%)」「インターネットで検索をする(35.6%)」に回答が集まっており、順位は違うものの考える方法と実際の方法の上位は同じ内容となっている。

カンニングを防ぐために効果的だと思う対策は?

カンニングを防ぐために効果的だと思う対策は?

本調査では、受講者の立場から「オンライン試験中のカンニングを防ぐために効果的だと思う対策」についても質問。「試験問題がランダムに出題される(46.0%)」「Web会議等で常に監視される(41.3%)」「部屋の様子が厳しく受験前後に確認される(39.5%)」が上位の回答となった。

また、Webカメラで受験者を録画し、その動画をAIが解析して不正な行動を検知する、試験専用のAIを活用した『リモート監視』の導入について、オンライン試験のカンニング防止に有効だと思うか質問。その結果「非常にそう思う(40.3%)」「ややそう思う(45.3%)」と、8割を超える人が有効だと考えることがわかった。

その理由としては「監視されているという意識が不正への心理的ハードルを上げるから(63.7%)」「AIが不正行為を正確に検知すると思うから(46.8%)」「カンニング行為が発生した場合、早期に発見・対処できるから(37.7%)」が上位に並んでいる。

まとめ

本調査結果から、オンライン試験において一定の割合で不正行為が行われていることが明らかになった。実際に不正行為を行った人に予備軍を加えると、半数近くの割合に及んでいる。思いとどまった理由としては、リスクやキャリアへの考慮が多く挙げられており、不正の代償が抑止力となっているようだ。

受験者の立場から見た対策としては、出題方法への工夫や監視が有効策として挙げられているほか、AIを活用したリモート監視については、9割近くが効果があると考えていることがわかった。

オンラインでの社内試験を実施する際には、不正行為への対策は必要不可欠と考えられる。どのように対策していくか、改めて検討する機会としていただきたい。