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採用動画のトレンドは?見たい動画テーマの1位は「仕事紹介」だが過去に見たのは「会社説明・事業紹介」が最多

2024.06.05

採用動画プラットフォーム「moovy」を運営する株式会社moovy(本社:東京都渋谷区、代表取締役:三嶋弘哉)は、20代から40代の直近1年間で就職・転職した327名を対象に、採用動画のトレンドに関するアンケート調査を実施した。調査結果からは企業側と求職者側にギャップがあることが明らかになっている。ここでは調査結果の概要をお伝えする。

調査概要

採用動画のトレンド調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年4月22日〜同年4月25日
有効回答:直近1年間で就職・転職経験があり、採用動画を1つ以上見たことがある20代〜40代の327名
調査主体:株式会社moovy
出典元:【2024年最新版】採用動画のトレンドに関する実態調査(株式会社moovy)
※年代詳細:20歳~29歳:104名/30歳~39歳:112名/40歳~49歳:111名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

就職活動または転職活動中に採用動画を見た経験

就職活動または転職活動中に採用動画を見た経験

本調査では「就職活動または転職活動中に、何本の採用動画を見ましたか?」との質問に対して、転職経験者は「1本」という回答が約半数、就活生は「2本」「3本」が各35%で最多の回答となっている。「5本以上」との回答も一定数あり、多くの企業を比較・検討していることが示された。

また「過去見た採用動画にはどのような内容が含まれていましたか?」「採用動画について、あなたはどのような内容のものをみたいですか?」との質問では、企業側と求職者側でギャップがあることが判明。求職者が実際に見た採用動画の内容で一番多かったのは「会社説明・事業紹介」となったが、求職者が見たい動画の内容としては「仕事紹介」や「1日の流れ」が多いという結果であった。

記述式での回答を求めた「採用動画でこんな動画があったらいいなと思う内容はありますか?」との質問にはリアルを求める声が多く寄せられている。

なお、見たい採用動画の出演者は「現場の中堅社員〜マネージャー(52.9%)」「現場の若手社員(51.4%)」が上位に並んでいる。同社は求職者が将来像を具体的に描くために中堅社員やマネージャーのキャリアパス、成長過程を知りたいと考えていると推察。「現場社員(特に中堅社員やマネージャー)が担当する具体的なプロジェクトや業務の詳細を紹介することで、企業の専門性や成長環境などをアピールできます」とコメントした。

効果的な採用動画の尺や特徴とは?

効果的な採用動画の尺や特徴とは?

本調査では採用動画の適切な長さについても調査しており、全く知らない企業・興味がない企業であっても、既に志望度が高い企業・興味がある企業であっても、最多は「30秒未満」となった。求職者からは直感的に訴求するコンパクトな動画が求められているようだ。

また、志望度が上がる動画の特徴としては「親近感を感じる動画」が最多に。一方で、コメディ色のある動画は求職者の志望度を下げる傾向にあることも明らかになった。親近感を出しながら、コメディ色を抑えた動画を制作することが重要なようだ。

勤務している会社の採用動画「見たことがない」が6割超

勤務している会社の採用動画「見たことがない」が6割超

続いて本調査では「現在、勤務されている会社の採用動画が観たことがありますか?」と質問。6割以上が現在勤務している会社の採用動画を見たことがないという結果が出ている。同社はこの結果について「採用動画のプロモーションやコンテンツの改善が必要である」と考察。

勤務している会社の採用動画を見たことがある人の半数が、入社後に「良い意味でギャップがあった」と感じているとの調査結果も出ているという。採用動画の露出を高めることが、企業の採用力向上だけでなく、入社後の従業員の満足度向上や離職率の低下にも寄与する可能性が高いことが示唆された。

まとめ

本調査からは、求職者が「短くまとめられリアルが感じられる採用動画」を求めている実態が明らかになった。また、採用動画の効果は採用活動時のみにとどまらず、入社後のエンゲージメントや離職率にもいい影響をもたらす可能性が示唆されている。

短尺の動画はSNSとの相性もよく、活用の場面の拡大も期待できそうだ。企業が伝えたいことの押しつけにならないよう、求職者側のニーズを考慮した効果的な採用動画の制作で、採用力強化を図ってみてはいかがだろうか。