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コミュニケーション不足を実感する若手社員が半数以上 今後重視したいのは「音声コミュニケーション」

2024.06.28

「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也)は、20代の若手社員を対象に、社内コミュニケーションに関するアンケート調査を実施。若手社員が社内コミュニケーションについてどのように考えているか、その実態を明らかにした。調査結果の概要についてお伝えする。

コロナ禍や新しい働き方により変化した社内コミュニケーションの実態

新型コロナウイルス感染症の位置付けが「5類感染症」に移行して1年が経過し、働き方にもさまざまな変化が起きている。出社頻度がコロナ禍以前の頻度に戻った企業、リモートワークが定着した企業、それぞれ社内コミュニケーションにも変化が起きていると同社は推察する。

特に、コロナ禍での入社となった人も多い20代の若手社員は、より強い影響を受けていると想定し、20〜29歳の会社員を対象に社内コミュニケーションに関するアンケート調査を実施するに至ったとしている。

調査概要

調査期間:2024年5月28日
調査機関:アイブリッジ株式会社
調査対象:20〜29歳の会社員(正社員、契約・派遣社員) 
有効回答数:合計500名
調査方法:インターネット調査
出典元:若手社員の半数以上は社内コミュニケーション不足。今後重視したいのはメールやチャットより「音声」【20代の若手社員500人に調査】(株式会社オトバンク)

8割以上が社内コミュニケーションを重要視も半数以上が不足を実感

8割以上が社内コミュニケーションを重要視も半数以上が不足を実感

本調査ではまず「仕事をする上で、日頃から社内コミュニケーションは重要だと思うか」と質問し、82.8%から「重要だと思う(「重要(41%)」「どちらかといえば重要(41.8%)」)との回答を得ている。

一方で「実際に社内コミュニケーションが十分に取れているか」との質問には、半数を超える50.8%が「不足している(「不足している(12.8%)」「どちらかといえば不足している(38%)」と回答したという。

実際に不足を感じる場面については「気軽に相談できない(46.5%)」「他の人の仕事が見えない(32.3%)」「社内に一体感がない(27.2%)」が上位に挙げられている。

今後重視したいのは「音声コミュニケーション」

今後重視したいのは「音声コミュニケーション」

続いて本調査では、メールやチャットなど文字を介した「文字コミュニケーション」と、対面や電話、リモート会議など音声を介した「音声コミュニケーション」のどちらを今後より重視していきたいと感じているか調査。その結果「文字(41.8%)」「音声(58.2%)」と、音声コミュニケーションを重視したいという若手社員がより多いことが判明した。

今後重視したいコミュニケーションとして、文字または音声を選んだ理由について、文字の場合は「記録に残る」「相手の時間を気にしなくていい」が音声に比べ圧倒的に高かったという。一方で、音声の場合は「お互いの感情が伝わりやすい」「お互いの意図が伝わりやすい」「相手の人となりがわかる」などが文字に大きく差をつけたことが明らかになっている。

まとめ

社内コミュニケーションの在り方が変化する中で、若手社員はコミュニケーションが重要だと考えながらも実際には不足を実感していることが明らかになった。「気軽に相談できない」「他の人の仕事が見えない」「社内に一体感がない」といった場面で特に不足を実感しているという。

こうした結果を踏まえると、社内コミュニケーションの不足は業務に支障をきたす可能性も高いと考えられる。また、気軽に相談できない環境が、若手社員の離職意向を高めてしまう可能性もある。社内コミュニケーションの活性化に向けた取り組みは、企業の成長に欠かせないと言えるだろう。

オフィスのミカタの専門家コラムでは、コミュニケーションを活性化させる上でどう取り組んでいくべきか解説している。併せて参考にしていただきたい。

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