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2023年度中途採用実施で人材確保はできたのか リクルートワークス調べ

2024.06.07

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘)内の、人と組織に関する研究機関であるリクルートワークス研究所は、民間企業の2023年度中途採用実績に関する調査結果を公開した。調査結果の概要を紹介する。

2023年度の中途採用は活況も?

2023年度の中途採用は活況も?

本調査結果によれば、2023年度下半期に中途採用を「実施した・実施中」の割合は79.5%。比較可能な2013年度下半期以降で最も高い数値だったという。通期での1社当たりの採用実績も増加しており、中途採用は活況が続いている。

一方で、2023年度下半期に必要な人数を「確保できた」企業の割合から「確保できなかった」企業の割合を引いた中途採用確保D.I.は-7.7%ポイント。2013年度下半期以降、最も低い数値となった。特にマイナスの数値が高かったのは「飲食店・宿泊業(-26.4%)」「医療・福祉(-24.9%)」で、プラスとなったのは「教育・学習支援業(+44.0%)」「不動産業(+17.8%)」「金融・保険業(+16.5%)」「小売業(+2.5%)」の4業種であった。

また本調査では、2025年4月の新卒採用と2024年度の中途採用の割合について、前年と比較。その結果「新卒採用の割合を増やす予定(11.1%)」に対し「中途採用の割合を増やす予定(14.7%)」と、中途採用の割合を増やす企業の割合が、新卒採用の割合を増やす企業を比較可能な3年間で初めて上回ったことがわかっている。求人数自体は新卒採用でも増加しており、採用全体が活況な様子がうかがえた。

調査概要

調査方法:電話・FAX・インターネットにて回収
調査対象:従業員規模5人以上の全国の民間企業 8130社
有効回答数:4132社(回収率50.8%)
調査実施期間:2024年1月25日~3月1日
調査機関:リクルートワークス研究所
出典元:「中途採用実態調査(2023年度実績、正規社員)」(株式会社リクルート/リクルートワークス研究所)

まとめ

本調査では、2023年度の中途採用において必要な人数を確保できなかった企業の割合が過去最高値になったことが明らかになった。特に、飲食・宿泊・医療・福祉では採用難度の高さがうかがえる。採用実績そのものは増加傾向にあり、新卒採用の求人数も増加していることから、採用全体で活発な状況は続いているようだ。

新卒採用の割合を増やす企業よりも中途採用の割合を増やす企業の方が上回っており、キャリア採用を重視する傾向が強まっていることも判明。自社の採用計画と照らし合わせ、今後の参考としてみてはいかがだろうか。