モチベーションがあがるオフィス環境要因は外に？　スターツコーポレートサービス調査

法人向け不動産サービスを提供するスターツコーポレートサービス株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：新井俊也）は、Ozmall会員のうち921名の会社員を対象に、自分の働く環境に対する意識調査を実施した。調査結果の概要について紹介する。

社員のモチベーションに対するオフィス環境の影響を調査

同社は、オフィスや寮などの不動産から働きやすい環境をつくることで社員を活性化し、企業を活性化することにより、日本全体がポジティブで前向きな社会になることを目指している。

今回同社は、オフィス環境の改善が社員のモチベーション向上につながるのかを、実際のアンケートをもとに調査。実態を明らかにし、企業のオフィス担当者や経営層が自社のオフィス環境を再検討する機会を設けることを目的に実施した。

調査概要
調査タイトル：働くモチベーションとオフィス環境に関する調査
調査期間：2024年4月9日～2024年4月23日
調査対象者：OZmall会員の中の会社員921名
調査方法：会員向けにメール送付しWebで回答
出典元：スターツコーポレートサービス株式会社

働くモチベーション「高い」半数超　オフィス環境の影響は？

同社はまず働くモチベーションに関して調査。「今あなたはおもしろく働けていると感じますか？（あなたのモチベーションを教えて下さい）」との質問に、約半数の53.4%がモチベーションが高い（とてもおもしろい・どちらかというとおもしろいを合算）と回答したことがわかった。

年齢別にみると、29歳以下が最も高く61.1%、年齢が上がるに連れ徐々に低下し40歳~49歳が最も低い49.2%、逆に50歳以上になると57.0%と反転上昇するという結果になっている。

次に同社は、オフィス環境によりモチベーションに変化があるかを調査している。その結果、オフィスが新しくなることで89.1%が「モチベーションが上がる」と回答したことが明らかに。また、現状のオフィスに満足している人は58.0%で半数近くが何かしらの不満を抱えていることも判明した。

働くモチベーションとオフィスの満足度の相関を分析

同社によれば、オフィス環境に対して「とても満足している」と回答した人の87.1%が「仕事がおもしろい、仕事へのモチベーションが高い」と回答。逆に「かなり不満」と回答した社員だと19.4%と働くモチベーションに4倍以上の差が生まれたという。

また「どんなオフィスで働きたいですか？」との質問には「立地の利便性が良い」「家や寮から近く、通勤時間が短い」が上位となり、オフィスの中の設備よりも立地の改善を求めている社員が多いことがわかった。

まとめ

本調査からは、オフィス環境が働くモチベーションに大きく影響することが明らかになった。また、従業員はどちらかと言えば設備よりも立地を重視したオフィスを理想と考えているようだ。

従業員のモチベーションを高めることは生産性向上だけでなく、離職防止にもつながるだろう。「働きやすい」と感じるオフィス環境を整備するためには、従業員の声を聞くことも重要だ。オフィス環境の改善を試みる際は、実際に働く人がオフィスに何を求めているか把握した上で取り組む必要があるだろう。