掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

体調管理能力が仕事とプライベートに及ぼす影響は? 明治調べ

2024.06.13

株式会社明治(代表取締役社長:松田克也)のヨーグルト「明治プロビオヨーグルトR-1」は、体調を崩しやすい梅雨の時期に合わせ、20代〜60代のビジネスパーソン2000人を対象に、体調管理に関する実態調査を実施。日頃の体調管理についてヒアリングし、点数別にグルーピング。高得点群から順に “体調マネジメント力(※)“が「高い人」「普通の人」「低い人」に分けて、仕事のパフォーマンスやプライベートの充実度、年収、時間管理方法などを調査した。ここでは調査結果の概要についてお伝えする。
※体調マネジメント力とは、R-1が定義した「自分の体調を自分でマネジメントする力」のこと

調査概要

「20代〜60代のビジネスパーソン男女2000人に聞く、体調管理実態調査」
調査期間:2024年4月26日〜 4月28日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20代〜60代の有職男女2000人
調査委託先:マクロミル
出典元:株式会社明治
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある

梅雨はやる気が出ない?体調マネジメント力が高い人と低い人

本調査によると「梅雨のシーズンの体調に関する困りごと」として多く挙げられたのは「梅雨の時期はやる気が出ないと感じることが多い(59.6%)」「梅雨の時期に感じる不調に対する対処法がわからない(48.7%)」「梅雨の時期は不調を感じることが多い(48.1%)」などだという。

続いて本調査では「体調マネジメント力」が、仕事やプライベートにどのような影響を与えるかを分析。体調マネジメント力が高い人は、仕事においてやりがいを感じ積極的に取り組み、目標を達成している人が多いことがわかったと報告した。「仕事が好きである」と答えたのは、体調マネジメント力「高」の人は63.6%で「低」の人は32.4%。「仕事に前向きに取り組めている」のは、体調マネジメント力「高」の人は76.2%で「低」の人は38.8%と、ともに倍近い開きが見られたという。「仕事の目標を達成し続けられているか」との質問でも、体調マネジメント力「高」の人は67.9%で「低」の人は33.3%と、倍以上の差がみられている。

また「プライベートの充実」について「あてはまる」と回答したのは体調マネジメント力「高」の人で77.9%、体調マネジメント力「低」の人で38.8%と39.0ポイントの差に。仕事と同様プライベートにおいても、体調マネジメント力が高い人はプライベートの充実度が高いことが判明した。

上司と部下の信頼関係や年収にも影響

上司と部下の信頼関係や年収にも影響

次に本調査では、仕事における人間関係について上司がいる1835人に質問。その結果、体調マネジメント力「高」の人は、7割以上が「上司と良好な関係を築けている」と感じ「上司から信頼されている」と、上司からの信頼を実感していることが明らかに。どちらも「低」の人とでは25pt以上の差がみられた。

また、仕事関係の部下がいる1057人は部下との関係について、体調マネジメント力「高」の人は「部下と良好な関係」を築けて、部下から「信頼される」など、まさに理想的な上司像となっている。

さらに、体調マネジメント力別に世帯年収を比較すると「高:531.0万円」「低:429.6万円」となり、101.4万円の差があることも判明。自分のタイムマネジメントについても「問題なくできている」と答える人は、全体(57.0%)と比較して「高」の人(76.0%)の方が高い割合となっている。

体調管理の悩みは?リモートワークが体調不良に影響?

体調管理の悩みは?リモートワークが体調不良に影響?

次に本調査では、自身の体調管理で悩んでいることについて質問。「体調管理に気を付けたいが、何からはじめたら良いのかわからない」と答えた人が6割近くにおよんでいるという。

また「体調を崩していても、隠して勤務したことがある」と回答する人が71.0%となっており、特に30代は体調不良を隠して勤務した経験がある人が77%を超え、その中でも女性は8割以上が経験しているなど「仮面元気ワーカー」が多くいることが判明した。

続いて調査したのは、リモートワークと体調の変化について。本調査によれば、現在のワークスタイルについて4分の1のビジネスパーソンが「リモートワークにて勤務」と回答。そこで本調査では、現在リモートワークをしている493人にリモートワーク化による体調の変化を尋ねた。その結果「仕事のやる気が出ないと感じることが増えた(38.9%)」「仕事とプライベートのメリハリをつけるのが難しくなり、自分の体調と向き合う機会が減った(38.1%)」「体調を崩していても仕事をしてしまうことが増えた(36.9%)」など、4割程度がリモートワーク化により体調の変化を感じていることが明らかに。特に20代は、リモートワーク化により不調を感じる割合が他の世代よりも高く、5割を超えたという。

まとめ

自分の体調を自分でマネジメントする力が高い人は、仕事もプライベートも充実させられていて、年収や対人関係にまで良い影響をもたらしている様子がうかがえる調査結果となった。一方で、体調を崩した際に不調を隠して勤務した経験がある人が7割を超えているとの調査結果もあり、体調管理まで手が回らないビジネスパーソンが多くいることも判明している。

従業員が心身ともに健康な状態で働けるようサポートすることも、企業の重要な役割である。従業員自身が健康に意識を向けられるよう、健康に関する教育機会の提供など、職場全体で健康づくりに取り組んでいくことが必要だろう。

厚生労働省は「職場における心とからだの健康づくりのための手引き」として、さまざまな事例を紹介している。こちらも併せて参考にしていただきたい。

職場における心とからだの健康づくりのための手引き~事業場における労働者の健康保持増進のための指針~(厚生労働省)

変更履歴:本文を一部変更いたしました。(2024年6月17日 14:53)