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福利厚生に対する満足度と社員のモチベーションは相関する? スターツコーポレートサービス調査

2024.08.28

スターツコーポレートサービス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小杉裕史)は、グループ会社が運営するWebメディアOzmallの会員のうち783名の会社員を対象に、福利厚生制度に対する意識調査を実施。福利厚生制度は社員のモチベーションアップにつながるのか、どんな制度が求められているのか? 公表された調査結果からは、福利厚生と社員のモチベーションの関係も浮き彫りになった。

調査概要

◆調査期間:2024年5月20日~6月4日
◆調査対象者:OZmall会員の中の会社員783名
◆調査対象の属性:29歳未満:37名、30~39歳:145名、40~49歳:276名、50歳以上:325名
◆調査方法:会員向けにメール送付しWebで回答
◆出典:現役社員が選ぶ、一番重要な福利厚生は…「寮・社宅、住宅手当などの家賃補助」スターツコーポレートサービスが福利厚生に関する意識調査を実施(スターツコーポレートサービス株式会社)

若手社員ほど自社の福利厚生への満足度が低い傾向

若手社員ほど自社の福利厚生への満足度が低い傾向

まず本調査では、働いている会社の福利厚生への満足度を質問。全体では48.4%が満足している(「とても満足」「満足」の合計)と回答。不満を抱えている人が半数を超えた(「どちらかというと不満」「かなり不満」の合計)。最も満足度が低かったのは29歳以下で37.8%となっており、年齢が上がるにつれて満足度は上昇する傾向にあるようだ。最も高い満足度を示した40歳~49歳では51.8%と、半数を超えている。

また同社は、社員数と福利厚生制度の満足度の相関を分析。社員数1000名以上の会社では満足度が54.8%だったのに対し、100名以下の会社は40.5%だったことが報告されている。

さらに、社員数と転職回数の相関を分析したところ、全体としては3社以上経験(転職2回以上)している社員が半分を超えた一方で、社員数が1000名以上の会社は転職未経験(1社目)の社員が約半数の49.4%を占めるという。100名以下の会社で転職未経験(1社目)は16.0%にとどまっており、社員数によって転職回数に大きな差があることもわかった。

同社は、総合的に見て社員数が多い会社ほど福利厚生の満足度が高く、転職回数も少ないと分析している。

福利厚生とモチベーションの関係

福利厚生とモチベーションの関係
「福利厚生が魅力的だと働くモチベーションは上がりますか?」に対する回答

本調査では、福利厚生制度に対する満足度と社員のモチベーションの関係も分析している。福利厚生が魅力的だと働くモチベーションが上がるかを尋ねた結果、95.2%が上がると回答した(「とても上がる」「上がる」の合計)。

同社はこの内容をもとに、働くモチベーションと福利厚生制度の満足度の相関を分析。福利厚生制度に対して「とても満足している」と回答した人の66.6%が「仕事がおもしろい、仕事へのモチベーションが高い」と回答したという。逆に「かなり不満」と回答した社員では30.3%となっており、働くモチベーションに2倍以上の差があることが報告されている。

もし新入社員に戻るなら、最も重要視する福利厚生は?

もし新入社員に戻るなら、最も重要視する福利厚生は?

本調査では、社員に求められている福利厚生制度が何なのかも探っている。現在働いている人を対象に「新入社員に戻ったとして、どの福利厚生制度が一番重要だと思うか」と質問したところ、「寮・社宅、住宅手当などの家賃補助(468票)」が1位に。次いで「特別休暇(419票)」「財産形成支援(267票)」「育児・介護支援(227票)」「社員食堂(221票)」「自己啓発支援(191票)」が続いている。

同社はアンケートに書かれたコメントから、生活に直結すること、可処分所得が大きく変わることが選ばれた理由になっていると分析。また自社の福利厚生に不満を持っている人の中には、住宅系の手当が廃止されたことを理由に挙げている人も多くいたことをレポートしている。

まとめ

本調査結果では年齢によって福利厚生制度への満足度に違いが見られており、最も低い層と高い層とでは10%以上の開きがあった。年代ごとに福利厚生制度に求めるものが違う可能性も考えられる。エンゲージメント向上や離職防止、人材獲得といった観点からも重要となる福利厚生制度。自社の制度が、時代に即し、従業員にとっても魅力的な内容となっているか、改めて見直す機会としていただきたい。