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管理職がマネジメントで難しさを感じるのは「メンバーのやる気を高めること」 リクルートMS調査

2024.09.24

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区 代表取締役社長:山﨑淳)は、企業の人事担当者150名、管理職層150名を対象に「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2024年」を実施。マネジメント業務で難しいと思っていることや時間を使っていることのほか、管理職としてのやりがいなどを明らかにした。

調査概要

調査対象:企業の人事担当者150名、管理職層150名
調査時期:2024年6月
調査方法:インターネット調査
出典元:「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2024年」の結果を発表(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
※図表・グラフの数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100.0%にならない場合がある

会社の組織課題は「次世代の経営を担う人材が育っていない」がトップに

会社の組織課題は「次世代の経営を担う人材が育っていない」がトップに

本調査では、会社の組織課題に関する人事担当者の回答は「1.次世代の経営を担う人材が育っていない」「2.ミドルマネジメント層の負担が過重になっている」「3.新価値創造・イノベーションが起こせていない」「4.難しい仕事に挑戦する人が減っている」「5.職場の一体感が損なわれている」が上位に挙げられている。

管理職層の回答は「1.次世代の経営を担う人材が育っていない」「6.中堅社員が小粒化している」「3.新価値創造・イノベーションが起こせていない」の順となっている。

管理職が難しいと感じる&時間を使っているのは、ともにメンバーの「やる気を高める」こと

管理職が難しいと感じる&時間を使っているのは、ともにメンバーの「やる気を高める」こと

次に本調査では、人事担当者に「管理職に最も期待していること(3つまで選択)」を質問。回答の上位には「1.メンバーの育成」「2.メンバーのキャリア形成・選択の支援」「3. 業務改善」が並んでいる。

続いて管理職層に「管理職として重要な役割(3つまで選択)」を質問したところ「1.メンバーの育成」「3. 業務改善」「2.メンバーのキャリア形成・選択の支援」と、順位は変わるものの、人事担当者が管理職に期待することと同じ項目が上位にランクインした。

本調査ではさらに、管理職層を対象に「日々のマネジメント業務で難しいと思っていること」および「日々のマネジメント業務で時間を使っていること」について質問。その結果、いずれにおいても「1.メンバーの仕事に向けたやる気を高めること」「2.メンバーの育成・能力開発をすること」との回答が多いことが判明した。

管理職へのサポートについて 負担軽減に向けた取り組みは?

管理職へのサポートについて 負担軽減に向けた取り組みは?

次に本調査では、人事担当者にすでに実施している管理職へのサポートについて質問。回答の上位には「上司や人事による個別サポート(41.3%)」「管理職の役割を認識してもらう昇格時研修(40.0%)」「メンバーの評価を行うための評価者としての研修(39.3%)」などが挙げられている。実施率では約3割と下位になった「マネジメントに関する外部のコーチによる個別コーチング(29.3%)」については、これから実施を検討しているサポートでは最も割合が高くなっていた。

また、管理職の負荷軽減のための取り組みとしては「ITツールの導入(38.0%)」や「無駄な業務や非効率なプロセスの見直しや改善(38.0%)」がすでに実施されており、これから実施を検討している取り組みとしては「マネジメント業務の削減(26.0%)」が最も多い回答となっている。

管理職のやりがいは? うまくいっている、続けている理由も明らかに

管理職のやりがいは? うまくいっている、続けている理由も明らかに

続いて本調査では、管理職としてのやりがいについて質問。「1.自分のメンバーが成果をあげたとき(30.7%)」「2.自分のメンバーが成長したとき(29.3%)」「3.自分のメンバーが生き生きと仕事をしているとき(26.7%)」が上位に並んでいる。

また、管理職としてうまくいっている理由については「1.メンバーが成長してきているから(31.3%)」「2.協力し合える職場づくりをできているから(26.0%)」と考える人が多いこともわかった。

さらに管理職を続けている理由には「1.給与・待遇面が優れているから(34.0%)」「2.自分の能力や適性が活かせるから(24.7%)」「3.自分が成長できるから(24.0%)」が上位に挙げられた。

まとめ

次世代の経営を担う人材の育成を組織課題と捉えている管理職層は、メンバーのやる気を高めることや、育成・能力開発に難しさを感じていることが明らかとなった。そうした中で、やりがいやうまくいっていると感じている理由には、メンバーに関連する項目が多く挙げられている。

こうした調査結果について同社は、管理職層の役割は人の面だけではないことを指摘。ピープルマネジメントに偏った着眼により、担当部署の目標達成に対する意識について、振り返りを促している。

人事担当者は管理職層のピープルマネジメントに対する負荷の軽減を図り、管理職層が仕事と人の両面の役割をバランスよく担えるようなサポートを実施していく必要があるのではないだろうか。