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「オヤカク」の実態は?親に内定承諾を相談した人は7割 アクシス調査

2024.09.26

アクシス株式会社は、現在の就職活動において親がどの程度影響力を持っているのか、そして「オヤカク(企業が内定者の親に内定承諾の確認を取ること)」が世間に広がっているのかを把握することを目的として調査を実施。就業経験がある10代〜20代の男女300名を対象に、オヤカクに関する認識や影響など、その実態を調べた。ここでは公表された結果の概要をお伝えする。

調査概要

調査名:日本国内の「オヤカク」に関する意識調査
調査対象:日本国内の就業経験がある10代〜20代の男女300名
調査年月:2024年9月13日
調査方法:インターネット調査(クラウドワークス)
有効回答数:300名
回答者の年齢構成:10代:5名、20代:295名
回答者の雇用形態の構成:正社員247名、契約社員17名、派遣社員5名、アルバイト・パート31名
出典:アクシス株式会社

「オヤカク」8割が認知。就活中に内定承諾を親に相談した人は7割

「オヤカク」8割が認知。就活中に内定承諾を親に相談した人は7割

「オヤカク」という言葉の認知について、本調査では「知っている」が166名(55%)、「聞いたことはあるが、意味は分からない」が75名(25%)と、8割の人が認識していることが明らかに。また、「就職活動中、内定を受ける際に親に相談しましたか?」の質問には、「よく相談した:49名(16%)」「時々相談した:162名(54%)」と、7割の人が親に相談していたことが判明した。

さらに、内定先の企業から、親が内定を承諾することに賛成しているかどうか確認された経験、または企業から親に直接内定承諾の確認をされた経験について「はい」と回答した人は141名(47%)であったことが報告されている。

オヤカクに肯定的なのは約4割。親と意見が分かれた時は?

オヤカクに肯定的なのは約4割。親と意見が分かれた時は?

続いて本調査では、オヤカクに対する考えを探っており、「企業が親に内定承諾の確認を取ること(オヤカク)についてどう思うか」を質問。「理解できる(必要だと思う):114名(38%)」「少し違和感がある:100名(33%)」「自分の意思で決めたい(必要ないと思う):86名(29%)」と、肯定的な考えを持つ人は約4割いた一方で、半数以上が否定的であることがわかった。

「親が内定承諾を認めてくれない場合、あなたはどうしますか?」との質問に対しては、「親と相談して最終的な決定をする」が121名(40%)と最多。次いで「親の意見に関係なく自分の意見を貫く:92名(31%)」、「親の意見を尊重して内定を辞退する」が87名(29%)」という回答を得た。「親と相談する・親の意見を尊重する」と答えた人にその理由を問うと、「親と良い関係を保ちたいから:112名(37%)」と「親の経験やアドバイスが信頼できるから:69名(23%)」が上位となった。

まとめ

本調査結果を見ると、オヤカクについて認識している人は多いものの、肯定的に捉えている人は半数に満たないことがわかる。7割の人が親に内定承諾の相談をしていることから、就職活動における親の影響力は大きいと考えられるが、オヤカクに対して否定的な考えや疑問を持つ人が多いことも重視すべきだろう。

企業側としては、親が安心できる情報を発信することの重要性を理解した上で、内定者自身が納得した状態で承諾してもらえるよう、内定を出した後の取り組みにも工夫が必要なようだ。