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管理部門の約6割は有給中「会社からの連絡を確認」。消化率は? MS-Japan調査

2024.10.09

株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長CEO:有本隆浩)は、全国の管理部門・士業人材を対象に「有給休暇」に関する実態調査を実施。有給休暇は労働者の権利と定められているが、さまざまな理由で「取りづらい」と感じている人もいるとの考えから、有給休暇の実態を明らかにした。

調査概要

調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門
調査テーマ:会社員の「有給休暇」に関する実態調査
有効回答数:429人
調査実施日:2024年9月10日~9月18日
調査主体:株式会社MS-Japan
出典:MS-Japan調べ
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100とはならない場合がある

平均有給消化率は62.3% 取得の理由は?

平均有給消化率は62.3% 取得の理由は?

本調査ではまずはじめに有給休暇の付与日数を尋ね、「20〜24日」との回答が最も多く、中央値が20日となったことが報告された。

次に、過去1年での有給の消化日数について質問。その結果、消化日数の中央値は「10日」で、割合としては「5〜8日」が最多。9日以上消化できている人は6割を超えることが明らかになった。また、有給消化率は平均62.3%と報告されている。

続いて本調査では、有給を使用するシチュエーションについても質問。上位の回答には「旅行(48.5%)」「自宅でゆっくり(47.3%)」「外出(43.4%)」が挙げられている。

また、年齢別では最多の取得理由に違いが見られており、20・30代は「自宅でゆっくり」40代は「病気・けが・体調不良」50代以上は「旅行」という結果になっている。さらに40代では「育児」50代では「介護」がそれぞれ6位にランクインしたこともわかった。

有給取得に罪悪感? 会社からの連絡を確認する人が6割

有給取得に罪悪感? 会社からの連絡を確認する人が6割

さらに、有給取得時の意識についてきくと、「申し訳なさを感じる」と回答した人が約4割いた(「感じる:10.0%」「やや感じる:28.0%」合計)。同社によれば、若い世代ほど申し訳なさを感じる傾向にあるようだ。

また、「有給中に会社からの連絡を見ることがあるか?」という問いに関して、「時間があるときだけ確認する(32.2%)」「できるだけ確認する(18.2%)」「いつでも確認できるようにしている(11.4%)」と、6割を超える人が確認することがあると回答。この傾向は年代が上がるほど高くなるという。

まとめ

管理部門を対象にした今回の「有給休暇」調査。本調査では、有給を取りづらいと感じる理由についても尋ねており「業務に支障が出るから(69.2%)」との回答が最多と報告されている。

有給は働く人の権利であり、企業側としては取得日数などをしっかり管理することは重要。しかし有給中であっても会社からの連絡をチェックする人は多く、また「休みにくさ」を感じている人も一定数存在するなど、有給に対するさまざまな捉え方が表れた結果といえそうだ。