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仕事上のストレス要因で最も多いのは?「やりがいを感じる場面」は年代で異なる チューリッヒ生命調査

2024.10.09

チューリッヒ生命保険株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:太田健自)は、全国1000人のビジネスパーソンを対象に、ストレスについての調査を実施。ビジネスパーソンが抱えているストレスの要因に加えて、働き方に関する変化やハラスメントの実態、ウェルビーイングの認知度について調査を実施した。同社がストレスに関する調査を実施するのは、今回で7回目。

コロナ禍を経て、フレックスや在宅勤務など新しい働き方が世間に浸透しつつある中で、ビジネスパーソンのストレスに変化があるのか。公表された結果から一部をお伝えする。

調査概要

調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用し WEB アンケート方式で実施
調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の 20歳~59歳の有職者を対象に実施
有効回答数:1000人(20代・30代・40代・50代、男女:各 125人)
調査実施日:2024年8月8日~8月9日
出典元:2024年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査(チューリッヒ生命保険株式会社)

ビジネスパーソンのストレスの要因に変化は見られず

ビジネスパーソンのストレスの要因に変化は見られず
「あなたが普段、仕事をする上で、最もストレスを感じる要因を教えてください」に対する回答

本調査では、ビジネスパーソンが勤務先でストレスを感じる1番の要因は、4回連続で「給与・賞与(金銭面)(21.7%)」となったことが報告されている。以下「仕事内容(17.8%)」「上司・部下以外の社内の人間関係(15.4%)」「上司との関係(13.6%)」「仕事環境(7.4%)」となったトップ5の順位については、2021年から変わっていないという。

一方、「普段仕事をする上で、最もやりがいを感じる場面」を尋ねたところ、全体では「給与・賞与をもらったとき(23.1%)」「感謝をされたとき(16.4%)」と回答した人が多かった。この回答については年代で違いが見られており、20代で最も多かったのは「給与・賞与をもらったとき(55.2%)」だが、50代では「感謝をされたとき(40.0%)」であったことも報告されている。

ハラスメントを受けた・見聞きした経験やその後の対処

ハラスメントを受けた・見聞きした経験やその後の対処
「ハラスメントを見聞きした後、ハラスメントを受けた後、どのように対処しましたか」に対する回答

本調査では、ハラスメントに関しても質問。「自分の職場で、実際に身の回りで見聞きしたことがあるハラスメント」として挙げられたのは、「パワハラ(39%)」「セクハラ(27.9%)」「モラハラ(18.6%)」が上位となったという。同じく「実際に受けたことがあるハラスメント」としても、「パワハラ(23.7%)」「セクハラ(9.5%)」「モラハラ(8.9%)」が上位に。男女別に見ると「実際に受けたことがあるハラスメント」の中で「セクハラ」については女性が3.4ポイント多かったという。

さらに、ハラスメントを見聞きした後の対処方法については「何もできなかった(58.7%)」と回答した人が最多であったことも報告されている。自身がハラスメントを受けた際も約半数の人が「何もできなかった(48.5%)」と回答しており、実際にハラスメントに遭遇しても、行動に移すことが難しい実態が示された。

まとめ

本調査ではビジネスパーソンがストレスを感じる要因や、仕事におけるやりがい、ハラスメントの実態などが明らかになった。同社がこれまで実施してきた調査結果と比較しても、この数年「ストレスの要因」について変化がないことがわかる。新しい働き方が浸透しても、本質的な部分では大きな変化は起きていないのかもしれない。

従業員のメンタルケアは企業の重要な取り組みのひとつ。従業員がどんなことにストレスを感じているのか、自社でどのようなハラスメントのリスクがあるのか、人事・総務担当者は十分に把握しておく必要があるだろう。面談等の実施に際しては、本調査結果も参考にしてみてはいかがだろうか。