フリーアドレスオフィス経験者の7割超が「デスク収納はあった方が良い」 プラス調査
プラス株式会社ファニチャーカンパニー(東京都渋谷区)はデスクワークが中心の会社員500名を対象に「職場の居心地WEB調査」として、職場の居心地に関する身近なテーマで調査を行っている。今回はフリーアドレスオフィスの収納問題をテーマに調査を実施。コロナ禍前後の収納庫の利用頻度の比較や、フリーアドレス経験者とそうでない人の意識の違いなどが明らかになった結果レポートを公表した。
調査概要
方法:インターネット調査
回収日: 2024年7月24日
対象:デスクワークが中心で、従業員数100名以上の職場で働く勤続年数3年以上の会社員(フルリモートワークを除く)
サンプル数:500人
出典元:【職場の居心地WEB調査】第18回(プラス株式会社ファニチャーカンパニー)
収納庫の利用頻度はコロナ禍前後で変化した?
本調査ではまず、オフィスにある主な収納庫の種類をあげて「コロナ禍前後でそれぞれの利用頻度に変化があったか」を尋ねている。
その結果、いずれも7割以上の人が「変わらない」と回答しているが、「書庫」「クリアキャビネット(主に文房具や書類などを保管する、中身の見えるクリアケースのキャビネット)」「倉庫」については、コロナ禍前よりも「利用頻度が低くなった」と感じている人が多いことが明らかになった。
続いて、いずれかの収納庫の利用頻度が「低くなった」と回答した183名を対象に、そう感じている理由について質問。「ペーパーレス化・電子化が進んだから(57.38%)」「リモートワーク・ハイブリッドワークが進んだから(38.80%)」といった回答が上位に並んだという。
フリーアドレス経験者と未経験者が考える「必要な収納庫」
次に本調査では、それぞれの収納庫について必要だと思うかと尋ね、フリーアドレス形式のオフィスで働いた経験のある群とない群に分けて集計している。
「個人用ロッカー」では、フリーアドレス経験者では未経験者と比較して「あった方が良い」が10ポイント以上高い結果となった。続いて「デスクキャビネット」「デスクトレー」については、フリーアドレス形式のオフィスには設置されない場合がほとんどだが、フリーアドレス経験者でも7割以上が「あった方が良い」と回答している。
上記の結果からは、席が固定されないフリーアドレスにおいては個人用ロッカーの需要が高いことがうかがえる。また、デスク周りの収納不足がフリーアドレスオフィスの課題となっている様子もみられた。
まとめ
本調査では、フリーアドレスオフィスではデスク周りの収納に困りごとを抱える人が多いことが明らかになった。ペーパーレス化・電子化や働き方の多様化が進む中で、オフィスレイアウトも対応していく必要があるだろう。本調査結果も参考にしながら、自社のオフィス環境を見直してみてはいかがだろうか。
同社はこれまでも職場の居心地に関連するさまざまなテーマの調査結果を発表している。併せて参考にしていただきたい。
参考:WEB調査(プラス株式会社ファニチャーカンパニー)