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上司との面談、本音で話せてる?上司と部下のギャップやチーム満足度に影響する3つの要素が明らかに スコラ・コンサルト調査

2024.11.19

株式会社スコラ・コンサルトは、全国の社員100名以上の企業の一般職・管理職・役員 5161名を対象に「組織に関するアンケート調査」を行った。同社は2016年に「企業をはじめ広く社会の方々にも『組織風土』に対する理解と関心を高めてもらい、年に1度は、自組織をメンテナンスすることを習慣にしてほしい」との考えのもと、11月20日を「組織風土の日」に制定。本調査はこの「組織風土の日」に向けて実施されたものとなる。

調査概要

調査主体:株式会社スコラ・コンサルト
調査方法:調査会社のインターネットアンケートモニターによる回答
調査期間:2024年10月18日~10月22日
有効回答数:5161人〔内訳:一般職(一般社員・係長)2746人/管理職(課長・部長)1600人/役員(役員・経営者)815人〕
出典元:株式会社スコラ・コンサルト

一般職が上司との面談で「本音で話せていると思う」割合は55.6% 上司の認識は?

一般職が上司との面談で「本音で話せていると思う」割合は55.6% 上司の認識は?

本調査では、一般職が職場で「本音で話せている(「本音で話せている」と「どちらかと言えば本音で話せている」の合計)」と思う割合を、一般職と管理職とで比較。職場での各場面における一般職と管理職の認識の差は次の通り報告されている。

「上司との面談」  一般職55.6%/管理職70.0% →差14.4ポイント
「チームの会議・ミーティング」  一般職48.3%/管理職67.7%→差19.4ポイント
「職場で上司に対して」  一般職53.2%/管理職62.6%→差9.4ポイント
「職場で同僚に対して」  一般職60.0%/管理職70.1%→差10.1ポイント
「職場の打ち上げ・飲み会・食事会などの場」  一般職48.7%/管理職68.4%→差19.7ポイント

また、「上司に期待する要素」と「上司に満足している要素」についても、比較した結果を報告。ギャップが大きい順に以下の通りとなっている。

「部下の適切な人事評価」 期待43.6%/満足13.9%→差29.7ポイント
「意思決定が速く、決めたことに責任を持つ」 期待40.5%/満足17.4%→差23.1ポイント
「部下への適切な業務分担・進捗や負荷の管理」 期待33.7%/満足11.8%→差21.9ポイント
「チーム内の良好な雰囲気づくり」 期待45.7%/満足25.1%→差20.6ポイント
「組織を前進させるリーダーシップ」 期待33.1%/満足14.5%→差18.6ポイント

本調査では「上司に期待する要素」と「上司に満足している要素」のギャップを埋めるヒントを探るために、このギャップの大きさに影響を与える要因も調査しており、「今のチームのメンバーでいることに満足している」人ほど、ギャップが小さくなることが判明したという。

「チームの満足度」に影響する3つの要素

「チームの満足度」に影響する3つの要素

続いて本調査では、クロス集計の結果から3つの要素がチームの満足度に影響する可能性があると報告されている。

1つ目に挙げられたのが「チームの同僚や上司と本音で話せる関係」だ。一般職が職場の各場面で「本音で話せている」と思う割合は「チームに満足している」ほうが「チームに満足していない」よりも高いという。

次に挙げられたのは「チームのコミュニケーション頻度」である。コミュニケーションの頻度は「チームに満足している」ほうが「チームに満足していない」よりも全般的に高い傾向にあることが明らかになった。

最後は「部下との向き合い方の評価が高い上司」について。直属の上司に満足している要素について「チームに満足している」と「チームに満足していない」人の差が大きいのは「チーム内の良好な雰囲気づくり(差25.9ポイント)」「部下の相談にのること(差20.4ポイント)」「部下の意見や提案を受け止めること(差17.8ポイント)」であったという。“上司が部下に向き合う”ことが上位に並んだことから、部下との向き合い方の評価が高い上司は、メンバーのチームの満足度に影響を与える可能性が示唆されている。

まとめ

本調査では上司と部下の間に生じているギャップや、チームの満足度を高めるために必要な要素が明らかになった。同社は本調査結果を受けて「上司と部下の『一対一』の関係の問題が、チームという『多数』に働きかけることで改善される可能性が見えてきました」とコメントしている。

本音で話せる関係性の構築や、コミュニケーション機会の確保は、当たり前に取り組むべきことのようにも思えるが、実際にはどの程度取り組めているだろう。チームの満足度を上げるという観点から、改めて自社の現状や課題点について見つめ直す機会としてみてはいかがだろうか。

オフィスのミカタでは、チームビルディングに関する情報もまとめている。併せて参考にしていただきたい。

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