ミドルマネージャーの8割が「予実管理」に課題感 カオナビ調査
株式会社カオナビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 Co-CEO:佐藤寛之)は、経営層とミドルマネージャー(中間管理職)を対象にした「予実管理に関する実態調査」を実施。マネジメント手法のひとつとして、現場部門の管理職にとっても欠かせない役割を果たす一方で、課題も多いとする予実管理について、実態を明らかにした。
調査概要
調査名:ミドルマネージャーの予実管理に関する実態調査
調査主体:株式会社カオナビ
調査方法:WEBアンケート方式
調査期間:2024年11月13日~2024年11月15日
対象者:下記条件に該当する全国20〜60代の男女
①経営層 150名②ミドルマネージャー(課長、部長クラスの中間管理職)150名
出典元:経営層の95%が“予実管理の意識”が必要と回答するも ミドルマネージャーの8割が課題感(株式会社カオナビ)
※回答の構成比は小数第1位もしくは第2位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%にはならない
ミドルマネージャーの約8割が「予実管理に課題を感じている」
本調査では、ミドルマネージャーに対して予実管理に課題を感じているかを質問。「非常に感じている/やや感じている」との回答は合計で76.7%と高い割合を示した。さらに具体的な課題として「予算策定や見込みの精度(39.3%)」「データ収集や入力業務の手間(33.3%)」「データ分析に関するスキルや知識の不足(29.3%)」が上位に挙げられたことも報告されている。
ミドルマネージャーに対して予実管理が得意かどうかを尋ねる項目では「非常に得意/やや得意(63.3%)」「あまり得意ではない/苦手(36.6%)」との回答割合となり、4割近くが苦手意識を持っていることが明らかになった。
さらに同社は、上記の結果を売上目標の達成具合でクロス集計。「予実管理が得意」とするミドルマネージャーの方が、売上目標を達成する割合が高い傾向にあると報告した。
経営層の9割以上が「ミドルマネージャーに予実管理の意識が必要」と回答
次に、経営層・予実管理担当者に対して、ミドルマネージャーに予実管理の意識が必要かどうか質問。「非常に感じる・やや感じる」と回答した人が、94.7%と非常に高い割合を示したことを報告している。さらに、予実管理が現場の数値に対する意識を高めていると感じるか尋ねる項目では「非常に感じる・やや感じる」との回答が88.0%に。
多くのミドルマネージャーが課題感を示す一方で、大多数の経営層は現場主体の予実管理を求めており、実際に予実管理を行うことで社員一人ひとりの数字・データに対する意識が向上すると実感しているようだ。
まとめ
本調査では多くのミドルマネージャーが予実管理に課題感を抱えていることが判明したが、一方で、予実管理を得意とするミドルマネージャーは売上目標を達成している割合が高いことも明らかに。適切な予実管理の重要性が示唆されたと言えるだろう。
ミドルマネージャーのおよそ3人に1人は「データ分析のスキルや知識不足」を課題として挙げている。同社ではこの課題点が、予算策定や見込みの精度に影響が及んでいる可能性を指摘した。
経済環境の先行きが不透明な今、適切な経営の舵取りを行うためにも予実管理の重要性は増している。ミドルマネージャーが負担感なく予実管理に取り組めるよう、スキルアップのサポートや適切なツールの導入を進めてみてはいかがだろうか。