「業務プロセスの可視化」、約3割の企業は未対応 コーレ調査
AIとビジネスをつなぐAIコネクティブカンパニーのコーレ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:奥脇真人)は、企業の上級管理職と経営層の約1000名を対象に「業務プロセスの可視化」に関する調査を実施。生産性の向上やコスト削減、生成AIの導入において重要となる業務プロセスの可視化に取り組んでいる企業の割合や、取り組まない理由などを明らかにした。
調査概要
「業務プロセスの可視化」に関する調査
調査期間:2024年11月14日~2024年11月15日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1003人
調査対象:調査回答時に企業の上級管理職・経営層※企業の部長以上の役職であると回答したモニター
調査元:コーレ株式会社
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:コーレ株式会社
約7割が業務プロセスを可視化 取り組まない理由は「人材や人手不足」
本調査ではまずはじめに、業務プロセスを可視化しているかどうか質問。その結果、67.6%が「はい」、32.4%が「いいえ」と回答したという。
続いて「どのように業務プロセスを可視化していますか?(複数選択可)」との設問では「表計算ソフト(Microsoft Excel など)で(53.5%)」「文書作成ソフト(Microsoft Word など)で(47.9%)」「プレゼンテーションソフト(Microsoft PowerPoint、Google スライドなど)で(42.2%)」が上位に挙げられている。
また、業務プロセスの可視化をしていない企業に対してその理由を尋ねた結果「人材や時間不足(39.1%)」「必要性を感じていないから(35.7%)」「費用がかかるから(27.4%)」との回答が多く寄せられたことが報告された。
関連データを収集しているのは約6割 そのうち8割以上が十分に活用
次に本調査では、業務プロセスに関連するデータを収集しているか尋ねており、60.4%が「はい」と回答している。収集しているデータとしては「コスト(47.9%)」「業務にかかる時間(46.4%)」「成果物(37.8%)」が多いようだ。
また、収集したデータの活用状況については「よくできている(30.2%)」「ややできている(50.2%)」との回答が約8割となっている。
データを収集していない企業にその理由を尋ねる項目では「人材や時間不足(38.8%)」「必要性を感じていないから(37.8%)」「費用がかかるから(25.4%)」との回答が上位に並んだ。
AI導入に成功した同業他社の業務プロセスに約半数が興味
続いて本調査では「大幅な業務効率化を実現している同業他社の、AI導入に成功した業務プロセス(PAIFした業務プロセス)について知りたいと思いますか?※PAIF:プロセスAIフィットの略称で、AIがうまく業務プロセスに組み込まれたことを指す」と質問。半数以上が「はい(55.2%)」と回答したことが報告されている。
また「同業他社のPAIFした業務プロセスをいくらで購入したいと思いますか?」との質問には「購入したいと思わない(41.0%)」との回答が最も多く、次いで「500万円〜1000万円未満(15.7%)」「100万円未満(15.0%)」が続いたという。
なお「所属している企業の業務プロセスをPAIFして、その業務プロセスを販売できるとしたらいくらで販売できそうだと思いますか?」との質問には「販売できそうにない(42.6%)」「500万円〜1000万円未満(15.9%)」「100万円未満(12.6%)」との回答が寄せられている。
まとめ
本調査では一定数が業務プロセスを可視化する必要性を感じていないことも明らかになったが、一方では人材や時間、コストが障壁となって取り組みを進められていない企業も多いようだ。そうした課題は、業務プロセスに関連するデータの収集においても同様であることが判明している。
業務プロセスの可視化をすることで、業務の流れや問題点が明確になり、迅速な改善が可能となる。生産性の向上やコスト削減のためはもちろんのこと、生成AIを導入して成果を得るためにも欠かせない取り組みだ。
自社において業務プロセスの可視化を行う上で何が1番の障壁となっているかを把握し、それを解決できるツールやサービスの選定・導入を進めることを検討してみてはいかがだろうか。