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20代正社員の10年後の理想「専門性を磨いて活躍したい」 ジェイック調査

2025.01.29

株式会社ジェイックは、同社の就職支援サービスを利用して正社員就職した20歳~29歳を対象に「10年後のキャリア観(仕事における理想の姿)」に関するアンケート調査を実施した。

調査概要

調査名称:「10年後のキャリア観(仕事における理想の姿)」に関するアンケート調査
調査対象:当社の就職支援サービスを利用して就職・入社した20~29歳の方
調査機関:自社調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年10月2日~2025年1月8日
回答者数:136名
出典元:【調査】20代正社員に「10年後のキャリア観(仕事における理想の姿)」を調査(株式会社ジェイック)

10年後の理想の姿「仕事の専門性を磨いて、その部門で活躍したい」が過半数

10年後の理想の姿「仕事の専門性を磨いて、その部門で活躍したい」が過半数

本調査では「仕事における10年後の理想の姿について、当てはまるものをひとつ選択してください」と質問。その結果、上位の回答には「仕事の専門性を磨いて、その部門で活躍したい(56.6%)」「部下をもち、チームマネジメントや育成にたずさわりたい(20.6%)」が挙げられたという。

同社は上記の回答を選択した理由を尋ねており「仕事の専門性を磨いて、その部門で活躍したい」と回答した人からは下記のような声が寄せられたことを報告した。

◾️ 自分にしかできない仕事をしたいと思うから
◾️ 専門性を磨き会社に貢献したいから
◾️ 現在の仕事が気に入っているので、この分野での業務により深く関わっていきたいと思うから
◾️ 今10年目の先輩方がこのように活躍しているから

実現に向けた行動「していない」が過半数

実現に向けた行動「していない」が過半数

続いて「仕事における10年後の理想の姿を実現させるための行動は起こせていますか」との質問には「はい/行動している(49.3%)」「いいえ/行動していない(50.7%)」との回答が寄せられたことが報告されている。

本調査結果によれば「はい/実現させるための行動をしている」と回答した人は、資格取得に向けた勉強や、知識習得のための読書、勉強会への参加などに取り組んでいるようだ。

逆に「いいえ/実現させるための行動をしていない」と回答した人の場合は、下記のような理由から行動にうつせずにいることが判明した。

◾️ 具体的にどんなことをしたらいいのかわからないから
◾️ ぼんやりとしか想像ができず、具体的なアクションがわからないから
◾️ 仕事の全容を把握した後に始めることができると思うから
◾️ まず日々の業務をこなして一人前と呼んでもらえるようになりたいから
◾️ 現状の業務で手いっぱいで、余裕がないから

まとめ

本調査では若手正社員の半数以上が、将来のために専門性を高めたいと考えていることが明らかになった。一方で、具体的なアクションにつなげられていない人も多く、キャリア形成に向けたより一層のサポートが必要だと考えられる。

アクションを起こせないでいる理由の中には、目の前の業務に追われているとの声もあった。業務体制の見直しや、効率化に向けたスキルアップ研修、ツールの活用など、時間を捻出する取り組みも重要となりそうだ。

一人ひとりのキャリア形成を支援することは、キャリア自律の促進へとつながり、結果として組織の成長を後押しすることだろう。改めて自社のキャリア形成支援について検討する機会としていただきたい。また、厚生労働省では従業員の人材育成、スキルアップに活用できる助成金が用意されている。併せて参考にしていただきたい。

人材開発支援助成金(厚生労働省)