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人事ツール導入企業は8割以上が人事業務における効率化を実感 ミイダス調査

2025.03.21

ミイダス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤喜悦)は、人事領域でツールを2つ以上利用しており、ツールの選定に関与している中小企業の人事担当者217名と人事領域でツールを導入していない中小企業の人事担当者212名を対象に、人事のツール活用と業務効率化に関する実態調査を実施。導入企業と未導入企業の差や、業務改善の状況などを明らかにした。

※人事ツールとは:採用管理、労務管理、研修、人材管理、組織開発、タレントマネジメントなどの領域で利用するサービスやツールのこと

調査概要

調査名称:人事のツール活用と業務効率化に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年1月21日〜同年1月22日
有効回答:人事ツールを2つ以上利用しており、ツールの選定に関与している中小企業の人事担当者217名、人事ツールを導入していない中小企業の人事担当者212名
出典元:ミイダス株式会社
※本調査では、従業員数300名未満の企業を中小企業と定義
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある

業務の効率化が「進んでいる」導入企業の8割以上 導入・未導入の理由は?

業務の効率化が「進んでいる」導入企業の8割以上 導入・未導入の理由は?

本調査ではまずはじめに「Q1.あなたのお勤め先の人事業務について、業務の効率化は進められていると思いますか。」と質問。人事ツールを2つ以上利用している中小企業では「非常にそう思う(26.8%)」「ややそう思う(56.7%)」と、8割以上が「進んでいる」と回答している。一方で、人事領域でツールを導入していない中小企業では「非常にそう思う(4.2%)」「ややそう思う(21.7%)」となり「進んでいる」と感じている人は3割未満であった。

続いて本調査では、人事ツール未導入企業の人事担当者に対して「Q2.人事領域でシステムやツールを導入していない理由を教えてください。(複数回答)」と質問。その結果「予算がないから(40.1%)」「導入効果が不明確だから(36.3%)」「運用負担が増えそうだと感じるから(27.4%)」が上位に挙げられたという。

また、人事ツール導入企業の人事担当者を対象とした「Q4.人事ツールを導入した目的を教えてください。(複数回答)」との質問には「人材採用の効率化(57.6%)」「人事情報の一元管理(52.1%)」「業務の可視化・標準化(43.8%)」といった回答が多く寄せられている。

人事ツール導入に際しての不安と導入後の業務改善実態

人事ツール導入に際しての不安と導入後の業務改善実態

次に本調査では「Q5.導入前に、ツールの利用について不安はありましたか。」と質問。「とてもあった(23.1%)」「ややあった(57.6%)」との回答が寄せられ、約8割が不安を抱えていたことが明らかになっている。具体的な不安としては「システムの操作が難しい(60.0%)」「使いこなせるか不安(47.4%)」「初期設定が面倒(47.4%)」などがあったようだ。

しかし「Q8.導入前に感じていた不安について、導入後の印象はどのように変わりましたか。」との質問には「想定と変わらない(34.1%)」との回答も一定数見られたが「想定していたほどではなかった(56.0%)」と回答する人が半数を超えている。

また本調査では「Q9.人事ツールの導入後、業務効率は改善しましたか。」との質問に「大きく改善した(26.3%)」「やや改善した(65.4%)」という回答が寄せられたことも報告されている。具体的には「人的ミスの減少(65.3%)」「データ入力の手間削減(45.2%)」「作業時間の短縮(44.7%)」といった改善がみられているようだ。

まとめ

本調査結果からは、人事ツールの活用が中小企業における業務効率化に大きく貢献している様子がうかがえる。導入に際しては不安を抱える人も多いようだが、実際には半数以上がスムーズに導入できていることも明らかになった。

未導入企業の担当者から寄せられた「活用していない理由」ではコスト面がトップとなっている。しかし、業務効率化が進まないことによる人的コストや、従業員の働きやすさなどを考えれば、費用対効果の見え方も変わってくるのではないだろうか。未導入企業では調査結果も参考に、今後の活用について検討する機会としていただきたい。