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起業を検討している約1000人に聞いた「起業したい理由」 freee調査

2025.04.08

フリー株式会社(本社:東京都品川区、CEO:佐々木大輔)が発行する起業・開業の専門雑誌『起業時代』が、全国の起業を検討している18歳〜59歳の1007人を対象に「起業をしたい理由」に関する調査を実施。男女別や世代別の集計・分析結果を報告した。

調査概要

実施期間:2025年1月22日 〜1月28日
調査方法:インターネット調査
対象:18~59歳の働いている男女
有効回答数:1007名
出典元:freeeの『起業時代』、起業を検討している約1,000人に“起業したい理由”を調査 理由の1位は「自分のスキルを試してみたいから」(フリー株式会社)

起業を検討している理由「自分のスキルを試してみたい」

起業を検討している理由「自分のスキルを試してみたい」

本調査ではまずはじめに、起業を検討している1007人を対象に起業を検討している理由について質問。最も多い回答は「自分のスキルを試してみたいから(23.0%)」で、次いで「会社組織に縛られずに自由に働きたいから(14.3%)」「自分のアイデアを形にしてみたいから(13.1%)」「身近な誰かや地域の役に立ちたいから(11.6%)」が続いたという。

男女別の集計結果を見ると、1位は男女ともに「自分のスキルを試してみたいから」となっている。一方で、男性では2位に「会社組織に縛られず自由に働きたいから」が、7位に「出世や社内政治を気にせず働きたいから」がランクイン。組織内での経験から起業の検討に至っている人が多い様子がうかがえる。

また、女性は7位に「子育てや生活のバランスのため、働く時間を自己コントロールしたいから」がランクインしており、ワークライフバランスを重視した結果である人が一定数いることが明らかになった。

なお、年代別の集計では、30代・40代は上位に「会社組織に縛られず自由に働きたいから」がランクインしたことが判明。50代では1位が「収入を増やしたいから」となり、さらに「今の仕事や会社に不満があるから」「培ってきた経験・資格・人脈などを活かしたい」という回答が上位にランクインしている。

まとめ

起業を検討する最も大きな理由は「自分のスキルを試したい」というチャレンジ精神のようだ。一方で、性別や世代によって異なる特徴もみられており、それぞれのバックグラウンドが影響し、起業という選択肢を掲げていることがわかる。

中小企業庁の調査では2012年に514万人いた起業者が2022年には466万人と減少しているとの結果が報告されている。特に男性は2012年から2022年にかけて約60万人減少したという。一方で、女性は同じ10年で約12万人の増加がみられており、女性にとって起業が身近な選択肢となっている様子がうかがえる。

本調査では、女性ではワークライフバランスを重視した結果として起業を検討している人が一定数いることも判明。子育てや生活との両立を考える中で、起業を多様化する働き方のひとつとして捉える傾向があるようだ。起業が身近な存在となることは、女性の活躍推進にもつながっているのかもしれない。

出典元:小規模企業白書(中小企業庁)