転職活動におけるスキル評価の実態が明らかに スキルアップ研究所調査

株式会社 学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社 ベンド(本社:東京都千代田区、CEO:近藤潔)は、運営する「スキルアップ研究所」にて「転職活動におけるスキル評価についての実態調査」を実施した。
調査概要
転職活動におけるスキル評価についての実態調査
対象者:20代~60代の転職活動経験者
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年3月3日~3月10日
回答数:300名
調査主体:株式会社ベンド スキルアップ研究所調べ
出典元:転職活動におけるスキル評価についての実態調査(株式会社ベンド/スキルアップ研究所)
※ポータブルスキル:特定の職種や業界に限定されず、どのような職場でも役立つ汎用的なスキル
※テクニカルスキル:汎用性があまり高くないものの、特定の職種や業界で特に高く評価される専門的な知識や技術
ポータブルスキルのアピールがテクニカルスキルの評価を引き上げる

本調査において同社は、ポータブルスキルを十分にアピールできた転職者はテクニカルスキルも高く評価される傾向が明らかになったと報告している。同社はこの傾向を受けて、両スキルが相互補完的な関係にあることから、バランスの取れたアピールが転職成功の鍵となる可能性があると分析。さらに、テクニカルスキルの運用にあたりポータブルスキルが重要になることや、アピールのスキルそのものが評価されるにあたって必須であることを指摘した。
また「転職活動において、自分のテクニカルスキルが正当に評価されたと感じましたか?」という質問に対しては、プログラミング・ソフトウェア開発スキルやデータ分析・統計解析スキルを強みとしてアピールした転職者の85%以上が「評価されたと思う・やや思う」と回答したことを報告している。
自分のテクニカルスキルが正当に評価されたと感じた理由としては「転職先の業務内容と過去の経験がマッチしていた(実務経験ベース)」「転職先が求めるスキルと自分のスキル・保有資格が一致していた(要件ベース)」が上位に並んだという。
なお、正当に評価されるために重要だと感じた要素については「実務経験」「保有資格の種類」を挙げる人が多いようだ。
まとめ
本調査では需要の高いテクニカルスキルがある一方で、評価を上げる上ではポータブルスキルのアピールも重要となることが示唆された。汎用的なスキルであるポータブルスキルを獲得しつつ、業界特性に応じたテクニカルスキルを身につけることが、転職成功のカギとなっているようだ。
企業においては双方のスキルをバランスよく評価できる仕組みを作ることで、より効果的な採用活動を実施できると考えられる。評価基準の見直しを行う機会としてみてはいかがだろうか。