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地方企業の副業人材活用、1年で2倍超 パーソルキャリア調査

2025.12.05

パーソルキャリア株式会社の副業・フリーランス人材 マッチングプラットフォームサービス「HiPro Direct」は、地方企業に特化した副業案件の特集ページ「HiPro Direct for Local」上で2023年10月~2025年9月の期間にマッチングした案件情報のデータをもとに「2025年の地方副業の傾向」をまとめ、公開した。

2025年、地方企業の副業活用が大きく伸長

2025年、地方企業の副業活用が大きく伸長

本調査では2023年10月~2024年9月と2024年10月~2025年9月の期間に「HiPro Direct」にて地方企業とのマッチング数(企業の募集案件に対して個人からの応募があり、成約した件数)について比較。その結果、前年比234.5%と大きく伸長したことがわかった。

マッチング「総数」が多い職種としては「マーケティング/PR(前年2位)」がトップに。次いで「営業/販路拡大(前年1位)」「IT/クリエイティブ(前年6位)」が上位に並んだ。

マッチング「伸長率」については「IT/クリエイティブ(前年比543.5%)」「人事企画/人事労務(前年比268.4%)」「新規事業開発/事業企画(前年比249%)」という結果となった。

月額報酬は3~5万円未満が最多

月額報酬は3~5万円未満が最多

続いて本調査では、企業が個人に支払う月額報酬(大多数を占める<活動時間10~30時間>)を分析。月額報酬については、地方企業では「3~5万円未満(67.3%)」が多く、次いで「5~10万円未満(14.3%)」「3万円未満(10.6%)」が続いている。酬帯は主に中低価格帯に集中する傾向があるようだ。「40万円以上」の高額報酬案件は2%と少数派であり地域企業の副業案件では、比較的手軽な報酬帯での案件が中心となっていることがわかった。

同社は「地方企業では、必要な専門性を、必要な範囲・適正コストで取り入れる外部人材活用が進んでおり、専門人材を継続的に迎え入れる環境が形成されつつあります」と解説している。

出典元:HiPro Direct(パーソルキャリア株式会社)

まとめ

同社の集計・分析により、地方企業で副業・フリーランス人材の活用が進んでいることが明らかになった。特に、企業の経営基盤に直結する「IT領域」「人事企画・人事労務」「新規事業開発」において、大きく伸長している。人材やスキルの不足が課題となる中で、専門人材について外部から柔軟に取り入れる動きが広がっているといえるだろう。

同社は今後、既に活用している企業を中心に、複数のポジションで副業人材を活用するというケースが増えると予測している。採用難度が高まっている今、人材獲得のひとつの手段として積極的な活用を検討したい。